認知症とその前段階である軽度認知障害について、昨年末にアルツハイマー病の新薬が保険収載されたこともあり、注目度がアップしています。
進行を抑えるためには早期発見が何よりも大切であり、そのためには脳の老化を早くから把握することが重要です。
自治医科大学附属さいたま医療センター(遠藤 俊輔センター長、日本脳ドック学会認定施設)では、これまで血液検査を用いた認知症検査を行ってきましたが、この度、東北大学加齢医学研究所が開発し、株式会社CogSmartが展開する、認知症にならないための予防行動につなげる検査「BrainSuite(R) (ブレインスイート)」を導入し、AI画像解析技術に基づき、健康なうちから記憶を司る海馬の大きさを知っていただき、予防行動につなげることといたしました。脳の海馬は生活習慣の改善を行うことで「大きく」できる可能性があり、海馬を萎縮させないことが、脳の健康を保ち、認知症予防につながります。
エーザイ株式会社の提供する脳の健康度(ブレインパフォーマンス)チェックツール「のうKNOW(R)」(非医療機器)や、図形記入式検査(ROCFT)と併せ、認知症の前段階からの健康増進・予防の一助としたいと思います。