どうしてイヤイヤするの? どう付き合うべき? 助産師が教えます!
こんにちは。助産院ばぶばぶ院長HISAKOです。2歳児のイヤイヤに親はどこまで付き合うべきなのでしょう? 今日は赤ちゃんのイヤイヤについてお話しします。
傍若無人な2歳児
「なんで言うこと聞かないの!」
実際、周囲から見ていて2歳児の傍若無人な態度には「今こそしつけを始める時期だわ!」と思って当然かもしれません。そして、その思考回路に従って、大人の圧力を介して子どものイヤイヤを封じ込めよう、矯正しようと考えてしまいがちです。
2歳が近付くごとに、言うことを聞かなくなっていく。
すべて「嫌!」ってあまのじゃく。
いったいどうなっちゃったの? 育て方を間違えた? 甘やかせすぎた?
ママは自信喪失ですよね。
2歳児は選択ができない?
でも、2歳児のイヤイヤは、3歳児に向かう成長段階の特徴的な思考なんです。わたしたちは毎日、生活の中で、ある目的を成し遂げるための方法を、複数の選択肢の中から選びながら要領よく生きています。生きていくっていうのは、そのような選択の繰り返しによって成り立っています。
2歳児は選択肢を迫られたとき、能力的にどれかひとつに決めるということができません。どうにかして、その両方の道を同時に歩こうとします。だからどちらか一方は、傍目には支離滅裂に映ります。
自分で選択する力
大人は正しい選択を知っているから、つい無理に正しいほうに導こうとしますが、それでは「自分で選択する力」が身につきません。この時期に「相反する2つのこと」を同時に経験することで、どちらが正しい選択だったのかを自然に学んでいくのです。
「あれも嫌! これも嫌!」
そうこうしているうちに、ベターな選択はどっちなのか、ムダに気張らなくても、たやすく選べるようになっていきます。
ママは気長に付き合おう!
とはいえ、ママも人間ですから、支離滅裂な2歳児の相手にイライラ大爆発〜! ということもあるでしょう。でも、それはそれでいいんじゃないでしょうか。できる範囲で2歳児が2つの道、3つの道、4つの道を同時進行で歩こうとすることに、気長に付き合ってあげればいいと思います。
「そういう時期なんだ」