お金のプロが教える!ママ世代も準備が必要?!「がん」の基礎知識と対策
保険会社のCMなどで「2人に1人ががんになる時代です」という話を聞いたことをある人もいらっしゃると思いますが、若いのであまり自分には関係ないと思う人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、ママ世代にも重なる30代~40代は男性より女性のほうが、がんになる人数が多いため、できることから対策が必要になる時期でもあります。そのため、がんの基礎知識と対策としての予防、検診、保険についてお伝えします。
1.がんの基礎知識
がんは遺伝子に傷がついてできた異常な細胞が増殖することで起こり、進行すると生命に重大な影響を与える病気です。一部のがんを除いて発生の原因が分かっていません。その他の病気は原因や治療法が確立されているものも多いため、一生のうち、がんと診断される人が多いのが実情です。
『公益財団法人がん研究振興財団のがんの統計‘18』によると、2014年データを基準とすると日本人男性の61.9%、女性の46.5%が一生のうち一度はがんと診断されるようです。しかし、かつては不治の病とされていたがんも医療の進展に伴い、早期発見すれば治る病気になりつつあります。
そのためにも、予防・検査・保険での対策が必要となります。予防・検査については専門外となりますが、一般的な内容をお伝えします。
2.予防・検診は日々の習慣から
がんは発生原因が分かっているものが少ないため、完全な予防というものはありませんが、生活習慣によって発生確率を下げることはできるようです。国立がん研究センターによると「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動(運動)」「適正体重の維持」を習慣にしている人としていない人では、男性で43%、女性で37%がんのリスクが低くなったとのことです。また、がんの発生の原因として分かっているピロリ菌(胃がん)や肝炎ウイルス(肝臓がん)などは、検査によって判明し、治療で除去できる場合も増えていますので、健康診断・人間ドック等での検査をおすすめします。
また、がん検診は初期の場合はほとんど自覚症状がないため、定期的に行うことが大切です。勤務先やお住まいの自治体、扶養されている場合は加入している健康保険組合等から検診の案内もあると思いますが、できる限り受診するようにしましょう。
厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」