母乳を飲んでいる子は虫歯になりやすい? 虫歯をラクに予防するには【ラクに楽しく♪特集】
寝る前の歯みがきが1番重要で、1日1回、この時間の歯みがきだけでも十分とされています。
歯みがきを嫌がる赤ちゃんの場合、お互いに憂鬱な時間になってしまうこともあるかもしれませんが、虫歯のリスクが高い部位を知って効率的に歯磨きをしてあげましょう。
【虫歯のリスクの高い部位ランキング】
1位…上の前歯 (上唇を持ち上げて表裏を横磨きしましょう)
2位…上の奥歯のほっぺた側(指を入れて広げて横磨きしましょう)
3位…下の奥歯の舌側
下の歯は最初に生えてくるので、ついつい先に磨きがちですが、唾液などで虫歯になりにくいので、最後にするようにしましょう。
歯医者さんにいって虫歯予防
歯が一本でも生えてきたら、小児歯科のあるところで健診を受けてみましょう。お子さんの対応に慣れている医師や歯科衛生士が子どもの歯の健康をサポートしてくれます。
最初は泣いてしまう子も多いですが、お母さんと一緒だから大丈夫。口をあーんとあけることに慣れることも大切です。
歯医者さんを身近に感じることが虫歯予防のひとつになります。
また、お子さんの個性や歯の生え方に合わせた歯みがきのアドバイスを受けたり、定期的にフッ素を塗ってもらうことで、歯も虫歯に強くなります。
母乳育児は、顎の発達を良好にし、歯並びを良くするといわれています。歯が生え始めても、離乳食が完了するまでは出来るだけ長く母乳育児は続けていくことが大切です。今回は、母乳育児の視点から虫歯予防のお話をしましたが、ミルクで育っているお子さんでも共通することです。お母さんやお父さんも一緒に虫歯予防をして、小さいころから習慣をつけるようにしましょう。
※引用・参考文献
母乳育児支援を学ぶ北関東教室2016 資料集
青葉達夫「長期授乳のための歯・口腔の衛生について」
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。