予定日はまだ先……今赤ちゃんが生まれたらどうなる?【後編】
こんにちは! 助産師のREIKOです。前回は切迫早産で入院されているママにお話しする目標の「まずは妊娠24週(6カ月の初め)!」についてお話しさせていただきました。今回は、それ以降の目標の「妊娠28週(8カ月の初め)」「妊娠32週(9カ月の初め)「妊娠35週(9カ月の終わり)」についてお話ししたいと思います。
体重1,000g越え! ~在胎28週~
妊娠24週をクリアしたママの次の目標は、妊娠28週です。在胎28週の赤ちゃんの体重は、1,000g前後になります。在胎28週を過ぎてくると、呼吸に必要な物質「肺サーファクタント」が増えてきますが、まだまだ人工呼吸器のお手伝いが必要なケースが多いです。引き続き、それ以前に生まれた赤ちゃん同様に厳重な管理が必要になります。
ここからは、私が働いていたNICUでのお話になるのですが、体重が1,000g未満の赤ちゃんは、小数点レベルでの水分管理が必要であるということと皮膚への負担を考慮して、おむつを装着していませんでした。
しかし、1,000gを超えると水分管理も少しゆるむため、おむつ装着OKの指示が出ます。やはり、小さくてもおむつをすると、よりいっそう赤ちゃんらしさが出てきたように感じましたよ。
呼吸状態も落ち着いてくる? 体重1,500g越え! ~在胎32週~
在胎32週になると赤ちゃんの体重は約1,500g前後となり、合併症のリスクが減ってきます。呼吸に必要な「肺サーファクタント」もどんどん作られてきているため、人工呼吸器のお手伝いが必要な赤ちゃんが減ってきます。
しかし、呼吸中枢がまだ未熟なため、呼吸をお休みしてしまう赤ちゃんも。呼吸状態が不安定な場合は、保育器内に酸素を流して、呼吸しやすい環境をつくっていきます。ママが面会中、赤ちゃんが呼吸をお休みしてしまう場面もあって、びっくりされることが多いですが、これも成長とともになくなっていきます。
超低出生体重児で生まれてきた赤ちゃんもこのくらいの時期になると、おしりの周りやほっぺに少ーしずつお肉がついてきて丸くなってきます。
それがとってもかわいかったです。
ほぼほぼ安心! でもまだ注意は必要~在胎35週~
もうすぐ10カ月に入る在胎35週の赤ちゃんの体重は2,000g前後。