ジメジメムシムシ…。 赤ちゃんのあせも予防について助産師がアドバイス
あせもの状態に応じて、弱めのステロイド剤の軟膏が処方されます。
ステロイド剤を避けるように自己流のスキンケアを続けたり、処方されたステロイド剤を指示された量や期間を守らず塗らなかったりすると、あせもはなかなか治りません。早めの受診と処方されたお薬の用法と用量を守りましょう。
あせもの予防方法
まずは赤ちゃんのお肌を健やかに保つことが大切です。家庭でできるスキンケアと予防方法についてお話します。
■赤ちゃんのお肌を清潔に保つ
1日1回はせっけんを使用して体を洗いましょう。
ふわふわに泡立てた泡を使って、素手で汚れを落とすことがスキンケアの基本です。
お肌のバリア機能を守るため、ガーゼやスポンジなどの使用は避けましょう。
あせもができた部位も、泡を使って素手でやさしく洗いましょう。また、沐浴やお風呂のタイミング以外にも、汗をかいたらシャワーをする、タオルやガーゼ(可能であればぬるま湯や水で濡らしたもの)で汗をやさしくふき取るなど、お肌の清潔を保つようにしましょう。
■赤ちゃんのお肌を保湿する
沐浴やお風呂の後に、保湿剤を塗ってお肌のうるおいを保ちましょう。ただし、保湿剤はお肌の乾燥を防ぐもので、あせもを治すものではありません。赤くなっている部位には、保湿剤を塗らないようにしましょう。また、ステロイド剤を処方されている場合は、赤くなっている部分のみに塗るようにしましょう。
市販されている保湿剤には、いろいろなタイプがありますが、蒸し暑い夏はさっぱりとしたローション、乾燥しやすい冬はしっとりとしたクリームなど、季節や気候、使用感によって使い分けることをおすすめします。ベビーパウダーは、汗腺を詰まらせて、あせもの原因となる可能性があります。
また、振りまいた粉を赤ちゃんが吸い込んでしまうことがあるので、使用は控えましょう。
■汗をかいたら着替える
赤ちゃんはたくさん汗をかいて体温調節をしています。汗をかいたら、まずは着替えをさせましょう。室内と室外の温度差で汗をかいたり、衣服やおむつで蒸れたりするので、通気性のよい素材の服や着脱しやすい服を選びましょう。
■室温と湿度を調整する
季節を問わず、室温は20~25℃、湿度は40~60%を目安に、室内環境を調整しましょう。