令和の時代はどうなる? 厚生労働省が2018年人口動態の概要を公表
6月7日、厚生労働省は平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況を公表しました。
出生数は過去最少を更新
出生数は、918,397 人で、前年より 27,668 人減少しました。出生数が100万人を割るのは3年連続となりました。また、出生率(人口千対)も 7.4 と前年の 7.6 より低下し、合計特殊出生率(15 歳から 49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの)は 1.42で前年の 1.43 より低下しています。
母親の年齢と出生数を比較してみると、平成29年(2018)より出生数が上昇していたのは45歳以上の階級のみで、それ以下の年齢階級ではすべて出生数が減少していました。出生順位別の出生数を見ても、第1子から第3子以上、すべての出生順位において前年より出生数が減少していました。このことから、わが国の晩婚化や晩産化が進み、1人の女性が産む子どもの数も減少しているということがわかります。
そのほか、共働き世帯が増え、核家族化が進み、子どもを産み育てる環境が整っているとは言い難いというのが現状だと思います。
女性が安心して子どもを産み育てられる環境作りが急務と言えるでしょう。
改元は出生数に影響する??
過去にも昭和から平成、1999年から2000年、20世紀から21世紀へと時代が移り変わるときがありましたが、そのときの出生数はどうだったのでしょうか? 少し振り返ってみたいと思います。
●昭和から平成
1989年1月7日に当時の天皇陛下(昭和天皇)が崩御され、元号が昭和から平成になりました。昭和63年(1988)の出生数は1,314,006人、平成元年(1989)の出生数は1,246,802人に減少し、13万人を初めて割りました。
●1999年から2000年
西暦が1900年代から2000年代にかわるときはどうだったのでしょうか? 1999年の出生数は1,177,669人、2000年の出生数は1,190,547人で12,800人ほど増加しました。当時、2000年生まれの赤ちゃんは「ミレニアムベビー」と呼ばれていました。
●20世紀から21世紀へ
2001年は20世紀から21世紀になった年です。2001年の出生数は1,170,662人で、2000年より19,800人ほど減少しました。