生理が止まった。若年性更年期と思ったら甲状腺の病気だった…【体験談】
みなさんは「バセドウ病」という病気を聞いたことがありますか? 甲状腺の病気の1つですが、私は40歳のとき、この病気を患いました。最初はどういったものなのかわからず戸惑ってしまったこの病気。今回はその体験をお伝えしたいと思います。
若年性更年期障害になった!?
40歳の冬、何もないのに気持ちが落ち込み、何をしても楽しく感じなくなりました。そして、倦怠感がひどくなり、2カ月後に動悸や息切れが頻繁に起こるようになり、気付けば生理も数カ月止まっていました。
そこで、「もしかして若年性更年期障害?」と思い、産婦人科を受診。けれども卵巣ホルモンの数値はまだ更年期の値ではなく、子宮ガン検診なども同時に受けましたが、特に問題はありませんでした。
甲状腺の病気「バセドウ病」と判明
あまりにも動悸が激しくなり、脚の先から頭のてっぺんまでドクドクと脈打つのがわかり、夜も眠れない状態に。今度は「心臓の病気?」と思い、産婦人科の先生に相談したところ、循環器系内科の受診をすすめられました。
内科を受診し、血液検査の結果、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌される、「バセドウ病」との診断を受けました。聞いたことはあっても症状はよく知らなかったので、とても驚きました。
投薬半年で落ち着く
昔は、すぐに甲状腺を切る手術がおこなわれたそうですが、術後のリスクなどから、投薬による治療がメインでおこなわれていると説明を受けました。1日2回、3錠ずつ薬を飲み始め、夜眠れないと精神的にも不安定になるため、軽い睡眠薬も処方していただきました。
心臓が一日中バクバクしているため、「このまま死ぬのではないか」と何度も思いました。かなりつらい毎日で家事育児もできず、ずっと横になっていました。
しかし、投薬半年ほどで、症状は落ち着いていきました。
数値が改善されてくると、投薬量も減ってきますが、投薬治療は数年続きます。数値が落ち着いてきたら、生理も再開しました。同じような症状があるという方は、お早めの受診をおすすめします。
イラスト:imasaku
著者:石原みどり
知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。