基礎体温が上がらない…!妊娠に影響はある?原因と改善方法をチェック
基礎体温が低いかどうかについては、毎日測定して記録しないと判断はできません。
基礎体温が低いと妊娠に影響する?
基礎体温が低いから妊娠を妨げるのではなく、妊娠を妨げる何らかの原因があるために基礎体温は低いパターンを示します。基礎体温が低めに推移していても、低温相と高温相の二相性を示していて、排卵していれば妊娠することはできます。
基礎体温の示すパターンと妊娠を妨げる原因は、以下の通りです。
①低温相が続く場合は、排卵していない可能性がある。
月経開始から次の月経が始まるまでの期間、ずっと低温相が続く場合は、排卵していない可能性があります。月経があっても、無排卵月経かもしれません。また、女性ホルモンの分泌が低下していることも考えられます。
②高温相が短い場合は、黄体機能不全の可能性がある。
高温相が10日未満で短い場合や、高温相に入っても一時的に基礎体温が下がる場合は、卵巣の働きが低下している黄体機能不全の可能性があります。排卵があって妊娠しても、受精卵がうまく育たないなど、不妊症や不育症の原因となります。
低温相と高温相の温度差が0.3度未満の場合、低温相から高温相への移行が4日以上かかる場合も、黄体機能不全の可能性があります。
③基礎体温が低い場合は、もともと基礎代謝が低い可能性がある。
基礎代謝とは、人間が生きるために必要最低限に使われるエネルギーです。基礎代謝が低いと体に熱を作れないため、基礎体温そのものが低くなります。
人間の体の深部温度は37度程度、皮膚温は周囲の環境にも左右されますが36度程度に保つことで、体の機能は正常に働きます。
体温が低い状態が続くことで、内臓の働きが鈍くなる、ホルモンのバランスが崩れるなどの生理的な変化が、排卵や子宮への血流へ影響する可能性があります。
この他にも、血液中の甲状腺ホルモンが低下する甲状腺機能低下症や排卵を抑えたり、生理を止めてしまう高プロラクチン血症は、疾患の治療をすることが必要です。これらの疾患は超音波検査や血液検査など詳しい検査をしないと判断できませんので、基礎体温の記録をもって産婦人科あるいは婦人科を受診しましょう。
基礎体温が上がらない場合はどうしたらいい?
基礎体温を1~3カ月測定し続けて、低温相が続く場合や低温相と高温相の全期間を通して低めの体温で推移している場合は、産婦人科や婦人科へ記録を持参して受診しましょう。