基礎体温が上がらない…!妊娠に影響はある?原因と改善方法をチェック
排卵の有無に関わらず、卵巣の機能低下によって基礎体温が低いパターンを示す場合には、まず食事、睡眠や運動など生活習慣を見直しましょう。栄養バランスのとれた適度な量の食事と、適度な時間と質の睡眠は、自律神経やホルモンのバランスを整えるために大切です。また、基礎代謝が低いために基礎体温が低いと予想する場合は、無理のない範囲で継続できる運動を日常に取り入れましょう。運動によって筋肉量を増やすことで基礎代謝量が増え、結果的に基礎体温を上げる効果が期待できます。
体の冷えを改善するために、常温や温かい飲み物を飲むこと、腹巻きやレッグウォーマー、靴下を履いて体を温めると良いでしょう。また、漢方薬を使うことや鍼灸治療による効果は期待できますが、必ず国家資格をもつ専門家のもとで治療を受けましょう。
基礎体温が上がらない原因は、病院で詳しい検査を受けないとはっきりとわからないこともあります。冷えの改善に役立つといわれる特定の食材やサプリメントの効果に期待したり、医学的な診断のないまま科学的根拠のない民間療法だけに頼ることは避けましょう。
まとめ
妊娠を希望している方は、基礎体温が低いと妊娠できるのだろうかと心配になりますよね。基礎体温について気になることがあれば、3カ月分の記録を持参して産婦人科あるいは婦人科を受診しましょう。また、食事や運動、生活スタイルの変更をストレスに感じない程度に取り入れられると良いですね。
参考:
・産婦人科診療ガイドライン産科編2017
・婦人科乳腺外科疾患ビジュアルブック学研
・日本産婦人科医会4.排卵の予測
監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー
大学病院勤務を経て、2015年より現職。
妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。