子育て情報『冷え対策に◎な「しょうが」。妊娠中に食べるときの注意点は?』

冷え対策に◎な「しょうが」。妊娠中に食べるときの注意点は?

目次

・しょうがの効果
・しょうがの摂取量の目安
・妊娠中にしょうがを食べるときの注意点
・なぜ特定の食品が健康に良いと言われるの?
・まとめ
生姜のイメージ


今回は、妊娠中にしょうがを食べることで得られる効果と注意点についてお話しします。

しょうがの効果

しょうがは熱帯性の植物で、アジアを中心に古くから料理や民間療法や伝統医療で使われてきました。何千年という長い歴史のなかで、しょうがの効果効能が研究され、現在では日本の伝統医学である漢方医学の理論に基づいて、病院で処方される漢方薬にも含まれています。生のしょうがは生姜(ショウキョウ)、熱処理したしょうがは乾姜(カンキョウ)と呼びます。

一般的に、しょうがは冷えを改善する効果がある、風邪を予防する、胃腸の働きを助けるなどの効果があるとして重宝されています。これらの効果は、しょうがの辛味成分のジンゲオールとショウガオールによるものと考えられています。生のしょうがに多く含まれるジンゲオールは、鎮痛・解熱・消炎・発汗効果があり、体温を下げようとする効果があります。生のしょうがを加熱や乾燥させるとショウガオールという成分に変化します。
ショウガオールは代謝を良くして、深部から熱を作り出し、体の芯から温めて持続させる効果があります。

しかしながら、ジンゲオールやショウガオールが誰にでも効果を発揮するという報告はありません。しょうがを食べ物として、あるいは薬味やスパイスとして使用することは安全と考えられていますが、大量に食べたり、食べた人の体調によっては腹部膨満感、胸やけ、下痢などが起こることがわかっています。

しょうがの摂取量の目安

しょうがは食品なので、摂取量に決まりはありません。食べる人の体質によって1g食べただけで効果を感じる人もいれば、20g食べても効果を感じない人もいます。しょうがの種類や調理方法によって得られる効果は異なるので、自分にとって健康的においしく食べたり飲んだりできる量を目安に、大量に食べることは避けたほうがいいでしょう。


妊娠中にしょうがを食べるときの注意点

・妊娠中に、しょうがを食品として、あるいは薬味やスパイスとして使用してもかまいません。大量に摂取することは避けましょう。

・妊娠中にしょうがを食べることで、妊娠経過やおなかの中の赤ちゃんへ悪影響があることを証明する研究は今のところありません。

・しょうがは、妊娠中の吐き気や嘔吐などのつわりの症状を緩和させる可能性があることが研究で明らかになっています。

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