赤ちゃんも生まれたらどうしよう…切迫早産などで入院中の妊婦の便秘ケア
こんにちは! 助産師のREIKOです。前回に引き続き、便秘のお話をしたいと思います。入院中は、慣れない環境に加え、大部屋の場合は同室の方への気づかいなどもあり、お家にいるときのようにはなかなかいきませんよね。私が働いていた病院でも、入院中、便秘とたたかっていたママが多くいらっしゃいました。今回は、私が働いていた病院を例に、妊婦さんの入院中の便秘ケアについてお話ししたいと思います。
切迫早産で安静が必要なママは?
お産以外で入院されているママの次に多かったのが、切迫早産で入院しているママでした。切迫早産の治療はまず安静。24時間おなかの張りを抑える点滴をおこなっている方がほとんどです。
やはりあまり動かないことに加え、「いきんで赤ちゃんが生まれてしまうのでは」と心配になる方が多く、入院を機に便秘のお薬を使い始める方もいらっしゃいました。処方されるお薬は、酸化マグネシウムかラキソベロン®。排便の状況にあわせて量を調節しながら内服していました。2つのお薬を併用される方もいらっしゃいました。
また、食事制限のないママはおやつにプルーンや飲むヨーグルトなどを摂っている方もいらっしゃいました。
絶対安静の場合
切迫早産も症状によって、シャワー可、トイレ・洗面のみ可、絶対安静など安静度に違いがありました。絶対安静の場合は、膀胱留置カテーテルを挿入し、トイレに立つことは許されません。
お通じのときは、ベッドサイドにポータブルトイレを置いてそこで……という場合と差し込み便器を使用して、ベッドに寝たままという場合とがありました。
やっぱり気になるのは同室者!?
入院中、個室であればあまり気にすることなく、お手洗いも使えますよね。多数室の場合は、気を使ってしまうのでは? と思うかもしれません。
確かに最初はそうかもしれないですが、切迫早産などの入院は長期間におよぶことが多かったので、”同志”と言った感じでしたよ。「ちょっと(トイレに)こもってくる―」と宣言して行かれる方や、「今日はまだ出てないよね?」なんて、同志の状況把握!?をされている方もいらっしゃいました。
絶対安静のママの多くは個室を選択される方が多かったですが、「大部屋で」