自己流はNG!? マタニティヨガについて助産師が教えます!
妊娠後期から起こりやすくなる足のむくみなどの解消にも役立ちます。
★自律神経のバランスを調整してくれる
女性のホルモンバランスは、妊娠によって大きく変化してしまいます。そのため精神的に不安定になったり、あるいは身体の不調が発生したりするのです。
このように高ぶった自律神経を、ヨガをおこなうことで鎮めることができるようになります。その結果、自律神経のバランスが調整されて精神的にも肉体的にも安定した妊娠期を過ごすことができるようになります。
★骨盤を整え、強化してくれる
ヨガのポーズにはいろいろなものがありますが、そのなかでも座っておこなうポーズは骨盤の位置を正常な位置に戻すことを意識しています。ヨガをおこなうことで妊娠前、あるいは妊娠によって歪んでしまった骨盤の位置を整えてその周りの筋肉を強化してくれます。
さらにヨガの座位は股関節を広げて座るポーズが多く、股関節を柔軟にし、赤ちゃんが降りてきやすくしてくれますので、臨月に入ったらなるべく意識しておこなうようにしましょう。
★基礎代謝が向上し、太りにくくなる
ヨガをおこなうと全身の血流が改善しますので、体のすみずみにまで酸素が行き渡り細胞が活発に活動するようになります。これが全身の基礎代謝を上げてくれる要因となります。妊娠中の基準以上の体重増加は、妊娠高血圧症候群などの合併症を招いたり、出産時の難産を引き起こしたりするおそれがありますので、基礎代謝を上げて太り過ぎを阻止しましょう。
★筋肉をほぐしてくれるので、全身状態が良くなる
妊娠はほんの数カ月で急におなかが大きくなりますので、体のバランスがうまく取れなくなったり動かさない部分の筋肉が硬くなったりします。けれどもマタニティヨガをおこなうと、日ごろ使っていない筋肉もほぐすことができるので体全体がリラックスしてきます。妊娠後期に特徴的な肩こりや腰痛などの解消にもつながります。
マタニティヨガをする時の注意点は?
基本的にヨガはひとりでもできますが、呼吸法や力を入れる部位などを素人考えでおこなってしまうと、妊娠そのものに影響が出るおそれもあります。
インターネットでマタニティヨガを検索をしてみると、たくさんポーズが紹介されていますし、ハウツー本やDVDなども出版されていますのでこれらを利用しても良いと思います。