子育て情報『フォローアップミルクは与えるべき?余ったときの利用法は?【医師監修】』

フォローアップミルクは与えるべき?余ったときの利用法は?【医師監修】

目次

・フォローアップミルクは必要?
・フォローアップミルクはなぜ売っているの?
・フォローアップミルクを与えるべきか悩んだら
・もしフォローアップミルクを買って余ったら
・まとめ
ミルクを飲むイメージ


今回は、フォローアップミルクが必要かどうか迷ったときのお話をします。

フォローアップミルクは必要?

フォローアップミルクは、牛乳の代用品として製造開発された食品です。母乳の代用品として製造開発された育児用ミルクとは異なります。

牛乳はたんぱく質やカルシウムが多く含まれているため、消化機能が未発達な赤ちゃんは消化に負担がかかり、また鉄分の含有量が少なく鉄欠乏性貧血を予防する観点から、厚生労働省策定の「授乳・離乳の支援ガイド」では1歳すぎてから飲むことが望ましいとされています。そこで、たんぱく質の量を少なく、カルシウムや鉄などを添加して離乳食で不足しがちな栄養成分を補うことを目的に製造開発されたのがフォローアップミルクです。

妊娠・出産・子育てをテーマにした書籍や雑誌、webサイトに「フォローアップミルクはいつから与える?」「余ったフォローアップミルクの利用方法」という見出しがあるために、フォローアップミルクは与えるべきものとして受け止めてしまうこともあるでしょう。

離乳食が順調に進んで、よく食べている子にはフォローアップミルクは必須ではありません。離乳食が順調に進まない場合でも、母乳や育児用ミルクがよく飲めていればフォローアップミルクは必須ではありません。
離乳食を開始してからも、母乳や育児用ミルクはもちろん与え続けていいですし、フォローアップミルクに切り替えたり、追加して与える必要はありません。

フォローアップミルクはなぜ売っているの?

赤ちゃんに飲ませる育児用ミルクは、母乳の代わりに与えるものです。そのため、母乳の成分にできる限り近づけた母乳代用品として製造販売されています。

フォローアップミルクは、前述したように牛乳の代わりに与えるものとして開発されたものです。離乳食を開始する月齢以降の乳児は生理的に鉄分が不足しがちであること、牛乳に含まれる鉄分が少ないことから、鉄分を補う食品としてフォローアップミルクは販売されています。

製造販売する乳業会社は、フォローアップミルクは離乳食を1日3回十分な量を食べるようになった生後9カ月以降に使用すること、離乳食がまだ十分に進んでいないうちに母乳や育児用ミルクをフォローアップミルクに切り替えることは間違いであることも説明しています。

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