フォローアップミルクは与えるべき?余ったときの利用法は?【医師監修】
ただし、母乳育児の赤ちゃんは特に鉄欠乏になりやすいので、うまくフォローアップミルクを併用すると良いでしょう。
子どもの栄養について心配な場合は、小児科あるいは居住地の保健所や保健センターの保健師・助産師・栄養士へ相談しましょう。
フォローアップミルクを与えるべきか悩んだら
離乳食は、母乳や育児用ミルク以外の食べ物から成長に必要な栄養を補うものです。また、自分の口から食べて、舌や歯ぐき、歯をじょうずに使って飲み込むという咀嚼や嚥下を学ぶ機会でもあります。
液体だけではなく固形物の食事へ置き換えていく大切な時期なので、「離乳食を思うように食べてくれないから」「離乳食だけでは栄養が足りないような気がするから」という理由でフォローアップミルクを使用する必要はありません。
フォローアップミルクを与えるべきか悩む場合は、小児科あるいは居住地の保健所や保健センターの保健師・助産師・栄養士へ相談しましょう。
もしフォローアップミルクを買って余ったら
各乳業会社のホームページでは、フォローアップミルクを使った離乳食の調理方法が紹介されているので参考にしましょう。ただし、フォローアップミルクの風味は、個人の好き嫌いが分かれます。フォローアップミルクを利用して作った離乳食を、子どもがすすんで食べない場合は、無理強いしないように気をつけましょう。
また、子どものために開発されたフォローアップミルクが、まるで大人にとっては完全なる栄養補助食品のように説明するwebサイトやレシピの紹介サイトが存在しますが、子どもと大人では必要な栄養量は異なり、消化吸収には個人差があります。過度な期待はせず、大人も子どもと同じようにバランスの良い食事から栄養を摂りましょう。
一度開封したフォローアップミルクがたくさん余っていても、衛生的な視点から他の親子へ譲ることはやめましょう。また、「フォローアップミルクは必要?」と悩む親を増やさないためにも、未開封のフォローアップミルクをフリマアプリなどで売買することはやめましょう。
まとめ
離乳食を順調に食べられていれば、フォローアップミルクは必須ではありません。
子どもの成長を促すために必要な栄養素を不足させないことは大切ですが、過剰に与える必要はありません。