赤ちゃんが寝たあとに反省…イライラママにならないためには?
こんにちは、保育士の中田 馨です。赤ちゃんを産む前は「生まれてきたわが子と笑顔の私」の姿を想像し、「理想の母像」があった人も、実際に子育てが始まるとなんだかイライラしてしまい、赤ちゃんが寝たあとに反省してしまう。そんなことはありませんか?
私自身はそうです。保育士という職業をしていると「中田さんはわが子に怒らないでしょ」と言われることがよくあります。「めっちゃ怒るよ」って言っても信じてもらえません。そんなイメージの私ですが、保育所ではイライラしないのに、わが子だとなぜこんなにイライラするんだろうと悩んだこともあります。
そんな子育てのイライラを少しでも減らすためには、どうすればいいのでしょうか?
ママもイライラして当然!
まずは「ママもイライラして当然!」と思いましょう。子育てが始まると、今までの自分の生活にプラスして、さまざまなやることが増えてきます。
そのうえ、赤ちゃんが自分のしたいことをどんどんしていきますので、ママの思い通りにならないことがたくさん起こります。そんな状況ですから、時にはママもイライラしてしまっても当然です。
パパや両親など家族と話をする
イライラしていることをまずは家族と話すことが大切ですね。子育てをしているのは、ママだけではありません。「最近、こんなことでイライラするんだけど」と相談してみましょう。自分ひとりで解決しようとしてはいけません。パパの帰りが遅いなど、事情があってパパには相談できないという人は、ご両親やお友だちでももちろんいいですよ。
育児のイライラ解消法
いったん心の距離を置く
イライラの原因の1つは、赤ちゃんとの心の距離が近すぎるということ。
これは私自身がそうでした。心の距離が近すぎると、許せることも許せなくなってしまうことがあります。意識的に赤ちゃんとの心の距離をワンクッション置いてみましょう。
これは決して赤ちゃんのそばから離れるというわけではなく、イライラする前に様子を客観的に見つめてみるということです。
ゆっくり深呼吸する
イライラしそうになったら、大きく深呼吸してみましょう。たかが深呼吸と思うかもしれませんが、心が落ち着きますよ。
「まあいいか」と思ってみる
赤ちゃんのしていることを「まあいいか」と思うことです。危険ではないことならば見守ってみることも大切です。
泣いているときは「悲しいのね。大丈夫よ」と笑って話しかけてみるのもいいですよ。赤ちゃんの気持ちに同調しないほうがいいですよ。
家族に赤ちゃんのお世話を任せて外出する
時には家族に赤ちゃんのお世話を任せて外出することも大切です。1時間カフェでお茶するなど、自分のための時間をつくってみましょう。
好きなことをする
ほんの10分でもいいので、自分の好きなことをする時間をつくりましょう。
赤ちゃんの小さな成長を見つけて!
赤ちゃんは日々成長しています。成長というと大げさなものを想像しがちですが、そうではなく「ブロックを1つお片付けできた!」「にんじんを食べてみようとしていた!」など、小さな成長、小さな幸せを見つけることを始めてみましょう。
そしてそのことをほめ、赤ちゃんと一緒に喜びましょう。
赤ちゃんとの関わりの視点を少し変えるだけでも、子育てのイライラが少しずつ解消されていきますよ。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。