口唇口蓋裂で生まれてきたわが子。歯の生え方も特徴的【ママの体験談】
次女は、先天異常のひとつである口唇口蓋裂で生まれてきました。くちびるに裂があるのに加え、歯茎から上あごにかけて裂があり、歯茎の間に隙間がありました。そんな特徴的だった娘の歯に関わる問題と解決方法についてお伝えしたいと思います。
歯の生え始めはまず上から
長女のときは、生後10カ月で最初の歯が生え始めました。同様に次女も、歯の生え始めは少し遅めの生後10カ月ごろでした。
下の歯から生える場合が多いと思いますが、次女の場合は上の歯2本から生え始め、その後も、上、下、上、下と順番に歯が生えました。この現象はどの子にも起こりうることで、特に問題はないそうです。ちなみに永久歯への生え変わりも、上から始まりました。
上の歯はやはり不揃い
次女は、成長とともに口蓋裂の一部であった歯茎の裂は自然に狭くなりましたが、上の歯が3本重なっているところが2カ所出てきました。
幸い、大きく前後にずれていないため助かりましたが、問題は虫歯。どうしても重なっている場所が磨きにくく、ゴミがたまり、虫歯になってしまいます。歯ブラシを縦に使って、1本1本丁寧に磨く必要があり、仕上げ磨きと定期的な歯医者通いは必須。手間はかかりますが虫歯予防になっています。
3歳から歯科矯正を開始
乳歯が生え揃った段階から、歯科矯正を開始。先天性の症状のため、市役所に申請することで「育成医療」という制度を使え、矯正にかかる費用が無料。虫歯も子ども医療費制度で治療費無料のため、お金がかかりません。
主治医から紹介状をもらい、提携先の歯科で歯科矯正をおこなっています。Before・Afterの写真を使っての説明もありましたが、最終的にとてもきれいな歯並びになるようで安心しました。
特に口蓋裂があると歯並びが悪くなることがほとんどのようですが、歯科矯正を続けておこなうことで、きれいになるので安心です。医療費制度も整っているので、じょうずに活用できたらいいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:石原みどり
知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。