妊娠できず人工授精に3回トライ 報われず苦悩し続けた日々を越えて…
もう期待もしたくないし落ち込みたくもない。どうして私だけが……。妊活は誰にも代わってもらえません。残酷だけど動かしようもない事実。
思う存分落ち込んで、たどり着く答えは結局いつも同じでした。毎周期、やるべきことを淡々とやるだけ。落ち込んでも投げやりになってもいい。「妊娠の可能性をゼロにしないこと」。
自分にできることは、それしかありませんでした。
結局、私はこの後通院を少し休んでいる間に自然妊娠をしました。うれしい気持ちを超えて、自分が妊娠できることに単純に驚きました。それでも無事におなかの子の心拍が確認できたときには、安心と喜びで涙があふれました。妊娠してからは本当にノンストップ。気持ちが追いつかなくても子どもは生まれるし、毎日どんどん大きくなります。そのときの娘も4歳になりました。
何度も立ち止まって苦悩し続けたあの日々は、今思い出しても苦しくなるけれど、私にとって二度と戻ることのできない青春時代のようでもあります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:ひらたかおる
二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。