妊娠中に卵を食べると赤ちゃんはアレルギーになる?管理栄養士が答えます
家計にやさしい卵は、栄養面でも優秀な食品です。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素が卵1個の中にすべて含まれています。ただ、妊娠すると、赤ちゃんの卵アレルギーを心配して卵を食べることを控えている人もいるようです。妊娠中に食べた卵は、赤ちゃんの卵アレルギーの原因になるのでしょうか?
妊娠中、卵を食べても大丈夫?
妊娠中に食べた卵と赤ちゃんの卵アレルギーが直接関係していたことを示す明確なデータはありません。別名「完全栄養食品」とも呼ばれる卵は、妊娠中に必要な栄養を卵1個で効率よく摂ることができます。自己判断で、勝手に卵を除去した食事を食べることは避けましょう。
1日にどれぐらいの卵を食べていいの?
卵に含まれているコレステロールが気になる人でも、1日1個程度なら問題ありません。栄養をしっかり摂るためにも、卵は1日1個を目安に食べるようにしましょう。なお、妊娠する前からコレステロール値に問題がある場合は、早めに医師と相談してから食べる量を調整しましょう。
卵を食べるときの注意点
1:妊娠中は、できるだけ加熱した卵を食べる
新鮮な生卵であれば、妊娠中に食べても問題ありません。すき焼きや卵がけごはんを食べても大丈夫です。ただしサルモネラ菌による食中毒を防ぐため、妊娠中はできるだけ加熱した卵を食べるようにしましょう。
2:新鮮なものを選ぶ
卵はパックに表示されている賞味期限を確認し、新鮮な卵を選びます。卵の殻に傷やひび割れがないものを選びましょう。また買ってきた卵は、冷蔵庫の中で保存。使うたびに冷蔵庫から卵を取り出し、早めに使い切りましょう。
つわりの時期に食べたいプリンや、暑い季節においしい卵豆腐にも、卵は使われています。どんな料理に卵が使われているのかを知ると、赤ちゃんの離乳食の時期にも役立ちますよ。
著者:管理栄養士 フードライター&コピーライター 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。
書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。わかりやすく、食の楽しさを伝えます。