出産後の骨折に注意!カルシウム不足?「妊娠後骨粗鬆症」の予防とは
妊娠する前に骨密度検査を受けて、自分の骨の状態を把握しておけば、心身ともに健康な状態で育児に専念することができるようになります。もし、妊娠前に骨密度検査を受けて骨密度の低下がわかると、専門医による治療や助言を受けることも可能になります。
また、一般的に骨密度の低下に有効なのは運動です。適度な運動で骨に刺激を与え続けることで骨量の低下を防ぐことが示唆されています。現代の若い女性も運動不足が指摘されていますが、積極的な筋力トレーニングあるいは日常生活の中での活動量を高めていくことが骨量維持には重要なことと思われます。屋外で運動する習慣のない女性には、骨の形成に必要なビタミンDが体の中で十分に作られないことも考えられます。
まとめ
現代の女性は偏った食事習慣や運動不足から骨量が減少しやすいことが考えられ、産後の骨密度の低下も心配です。そのため、妊娠前から積極的に運動する習慣を生活の中に取り入れたり、バランスのとれた食生活の中でカルシウムやビタミンDの摂取を心がけるなどの取り組みをすることが望まれます。
また、妊娠前には骨密度検査を受けて、自分の骨の状態を把握しておきましょう。
監修者:医師 あんずクリニック産婦人科院長 川島 正久 先生
静岡県磐田市生まれ。平成5年神戸大学医学部卒業、神戸市立中央市民病院/淀川キリスト教病院、磐田市立病院に勤務の後2011年にあんずクリニック産婦人科を開業「お産を通して人々に喜びを与える」をモットーに地域の人々のお役に立てるよう励んでいます。