子育て情報『妊婦さんは飛行機にいつまで乗れる?海外旅行や海外出張をしても大丈夫?』

妊婦さんは飛行機にいつまで乗れる?海外旅行や海外出張をしても大丈夫?

 

担当医や助産師への相談の有無に関係なく、自己判断と自己責任で海外へ行く妊婦さんもいますが、結果的に何もトラブルなく過ごせたとしてもそれは偶然のことであり、その経験がすべての妊婦さんに当てはまるわけではありません。知人や身近な人が妊娠中に海外へ旅行や仕事で行っても大丈夫だったから自分も大丈夫、と油断するのは危険です。

新婚旅行を兼ねて、リゾート地や海外での挙式を希望する妊婦さんもいますが、もし結婚式当日にその土地で入院や早産した場合を想定したうえで検討しなくてはなりません。妊婦さんの体調管理を優先すること、そして妊婦さんとパートナーの人生において優先すべきことを考えながら自己責任で慎重に判断しましょう。

妊娠中の海外旅行保険について

海外旅行保険では基本的に妊娠・出産に関わる医療費はカバーされません。通常の医療保険やクレジットカード付帯保険は、海外での妊娠・出産に関わる医療費は補償対象外です。

妊娠中に加入できる海外旅行保険もありますが、医療費をカバーする妊娠週数が限定されています。海外の保険会社に妊婦さんを対象とした保険もありますが、滞在先で使用する言語が堪能でないと、もしものときにサービスを受けられないことがあるので注意が必要です。


また、日本国内と海外では医療システムや治療費が異なります。滞在する国によっては日本と同じ医療レベルの治療を提供してくれるとは限りません。万が一海外で入院や早産した場合の医療費、滞在費など想定しておくことも大切です。

まとめ

妊娠中は、普段以上に体調管理が大切です。妊婦さんの体調と、人生において優先すべきことを第一に考えて、飛行機を利用すること、海外へ行くことを慎重に判断しましょう。

<参考>
産婦人科診療ガイドライン産科編2017
外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のすすめ」

監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生
順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。

著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。

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