妊婦さんは入浴剤を使っても大丈夫?入浴剤選びの注意点を解説!
妊娠すると女性の心と体は一気に変化を始めます。今まで当たり前にしていたことでも、もしかしたら赤ちゃんに影響しないだろうかと、いちいち気にかかるものです。入浴剤は肌に直接触れるので、気にする人も多いことでしょう。妊娠中は入浴剤を使えるのかどうか、また入浴剤を選ぶ際の注意点についてわかりやすく紹介します。
入浴剤の種類と効果について
日本では、入浴剤を市販するには厚生労働省の承認が必須です。認可を受けられる成分は限られています。そのため、市販の入浴剤はメーカーにより主成分の配合の割合が多少違っていたり、プラスアルファとして香りや保湿剤が加わっていたりするものの、ベースはほぼ同じ成分が使われています。主要なものは4種類で、温熱や清浄効果を高める無機塩類、芯まで温める効果を高める生薬類、皮膚をきれいにして肌を整える酵素類、お湯のpH値を調整することで炭酸ガスを作り出す有機酸類です。
これらの成分に肌の潤いを保つ油成分を含んだ保湿剤や、お湯の色合いを楽しむための着色剤が使われています。
入浴剤は配合される成分によって、無機塩類系、炭酸ガス系や生薬類系、酵素系に分けられ、複合したタイプのものも多く販売されています。生薬類系については薬用植物系とも呼ばれ、生薬を刻んだものと生薬エキスとほかの種類の成分を組み合わせたものがあります。夏場に好まれる清涼系のタイプは、無機塩類と炭酸ガスそれぞれの成分をあわせベースとしたところに冷感を感じられる清涼成分を足したものです。
妊娠中に入浴剤を使ってもいい?
まず妊娠中に入浴剤を使っても大丈夫なのか、気になるところです。入浴剤の製造販売をしている大手メーカーでは、自社製品について経過が順調な妊娠であれば使用してもよい、一般的には問題はないと案内しています。ただし、妊娠中は通常より肌や体調がデリケートになっているため、心配な場合はかかりつけの病院で医師に相談をするようにアドバイスが掲載されています。製品によっては効能の中に産前産後の冷え性に良いことや、目安として生後3カ月以降の赤ちゃんと一緒の入浴にも使用できるといった、成分の安全性や優しい処方である旨を紹介しているものもあります。
妊娠はママになりたかった女性にとってうれしいビッグニュースです。そして同時に、一日として同じ体調の日がないくらい日々どんどん体が変化していき、ママは女性の体の神秘を感じる時期でもあります。