出生数、過去最小86万4千人。令和ベビー狙いの産み控えは影響した?
厚生労働省より公表された「人口動態統計の年間推計」を踏まえ、ベビーカレンダーでは、2018年12月〜2019年11月にお子さんが生まれた2,433名のママ・パパを対象に『お子さんの誕生月』に関するアンケート調査を行いました(調査期間:2019年12月8日〜12月12日)。調査・分析の主なポイントは以下の通りです。
2019年、出生数は過去最小の86万4千人!推計より2年早く、初めての90万人割れ
12月24日(火)、厚生労働省より「人口動態統計の年間推計」が公表されました。2019年の出生数は86万4千人となる見込みで、過去最小を更新。同省の研究機関「国立社会保障・人口問題研究所」が2017年にまとめた推計では、90万人割れを2021年と見込んでいたため、予想よりも2年早い結果となります。
※「人口動態統計速報」の月間出生数をもとに、各月1日あたりの平均出産数をグラフにしています。
※令和元年11月・12月の数字は、「人口動態統計の年間推計」をもとに日本における外国人等を含み割り出した弊社における推定値です。
月毎に1日あたりの平均出生数を見てみると、2019年の下げ幅が大きくなっていることがわかります。2018年は前年同期比の平均が約97.2%だったのに対し、2019年は前年同期比の平均が約94.2%と、なんと前年より6%近く減少しました。
当初は、平成から令和への改元効果で出生数が増えるとも期待されていましたが、実際には出生数に大きく影響することはありませんでした。新元号「令和」がスタートした5月に少し出生数が上昇したものの前年同期には及ばず、6月にはまた大きく落ち込んでいます。その後も常に前年同期を下回る数字で推移し、改元によるベビーブーム到来はならず、という結果に終わりました。
出産適齢期(25〜39歳)にあたる女性の人口が年々減っているため、前年より出生数が減少することは必然的とも言えますが、加えて婚姻件数の減少も大きく影響していると考えられます。
今後、合計特殊出生率が上昇したとしても、出生数はさらに減少していくことが見込まれている状況です。
“令和ベビー”を狙った産み控え、実際にあった?ママ・パパ2,433名にアンケート調査!
今回ベビーカレンダーでは、2018年12月〜2019年11月までの1年間にお子さんをご出産された2,433名のママ・パパにアンケート調査を実施しました。