苦手な先生☆ビフォーアフター【ママならぬ日々22】
ベビーカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。知識の8割くらいを漫画から得ている和田フミ江です。
皆さんは産婦人科の先生で苦手な人っていましたか?
私のかかっていた産婦人科は3〜4人の医師が交代で診察していたのですが、私はその中の1人の先生がとても苦手でした。初産婦ならではの些細な質問すると、「そんなこと心配するな」と言わんばかりのそっけない回答をされるので、サッサと診察を終えなければいけないような気持ちになり、毎回不満が残っていました。
というわけで、産前・産後でこの先生の見方がガラッと変わり、ついでにほかの病院&医者選びの視点も変わりました。
マニアックな話で恐縮ですが、この先生のことを思い出すとき、いつも同時に心にうかぶ漫画があります。「寄席芸人伝」という落語の世界を描いた古い作品です(奥付見たら昭和57年初版だった!)。その一遍で、態度が悪く周囲から嫌われている落語家の話がありまして、彼が真打ちに昇進すると決まって、ほかの落語家仲間は「なぜあんなやつを昇進させるんですか!」と師匠に詰め寄ります。
で、師匠が言うんです。「芸が確かだからだよ。おまえたちは好人物だが腕の悪い医者に自分の体を任せられるのか?人柄はいいがノコギリの使い方も知らない大工に家を建ててもらうのか?」と。
これ以来、愛想がなかったり口コミで叩かれたりしていても、実際に自分で診察してもらって「この先生の見立ては確かだな」と思う病院に通うようにしています。
まあ……腕が確かで、愛想もいいのが一番なんですけどね~!
著者:イラストレーター 和田フミ江
姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。著書に「お母さんまであとすこし!」(ベネッセコーポレーション)、「おうちクエスト」(竹書房)など。