子育て情報『妊娠中の体重増加が気になる…!体重管理のコツを医師が解説』

妊娠中の体重増加が気になる…!体重管理のコツを医師が解説

 

妊娠経過が順調であれば、適度な運動やストレッチを

妊娠中に適度な運動を行うことで、摂取カロリーを消費するだけでなく、心肺機能や筋力、体力の維持ができるため、妊娠中や産後の生活のために疲れにくい体づくりに役立ちます。妊娠前から運動習慣がない妊婦さんは、1日10分程度の散歩やストレッチでもかまいませんので、できる範囲から開始して継続しましょう。

妊娠12週以降で正常な妊娠経過であること、妊婦健診で医師、助産師から運動を禁止されていなければ、運動をしても良いです。妊娠中の運動については、医師や助産師、運動指導をするトレーナーから専門的な指導と助言を受けましょう。特に、高血圧、糖尿病、肥満などの妊娠中の合併症の予防と治療を目的とする運動については、主治医と相談して十分に注意して行いましょう。


早寝早起きをして、十分な睡眠をとるように心がける

腸の動きは、副交感神経が優位なときに最も活発になります。副交感神経は睡眠中に優位になるので、十分な睡眠をとることは栄養の吸収や排泄を促すのに役立ちます。妊娠中の睡眠について気になることがあれば、担当医や助産師へ相談しましょう。

まとめ

妊娠中の体重の変化には個人差があります。妊娠経過が順調で、おなかの中の赤ちゃんも順調に体重が増えていれば問題はありません。体重の変動や栄養の偏りが気になる、あるいは食欲のコントロールが難しい場合は、助産師や栄養士へ相談しましょう。

<参考>

・産婦人科診療ガイドライン産科編2017

・厚生労働省妊産婦のための食事バランスガイド

・厚生労働省平成 29 年国民健康・栄養調査結果の概要

・厚生労働省妊娠中と産後の食事について

・厚生労働省妊産婦のための食生活指針 ―「健やか親子21」推進検討会報告書― 平成18年
・日本DOHaD学会HP

・昭和大学DOHaD班HP

・小児保健研究 第62巻 第3号,2003(331~ 340)米山京子 妊娠中および授乳期の栄養状況が母乳成分へ及ぼす影響

・Peng Y et al: Fatty acid composition of diet, cord blood and breast milk in Chinese mothers with different dietary habits. Prostaglandins Leukot Essent Fatty Acids. 2009 Nov-Dec;81(5-6)

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