子育て情報『新型コロナウイルスにかからないために、今できること【3児ママ小児科医解説】』

新型コロナウイルスにかからないために、今できること【3児ママ小児科医解説】

目次

・「コロナウイルス」って、そもそもどんなもの?
・罹患するとどんな症状がでるの?
・感染経路
・現状
・妊婦さんの罹患状況など
・風邪とコロナウイルスによる肺炎の違いは、どのような検査でわかるの?
・もし罹患してしまったらどうしたらいい?
・今私たちができることって?
新型コロナウイルスにかからないためにできること


こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、4歳の子育て中です。現在メディアでは、新型肺炎コロナウイルスに関するニュースが毎日報道されています。今回は、みなさんに知っておいていただきたいことをお話したいと思います。

「コロナウイルス」って、そもそもどんなもの?

コロナウイルスはRNAウイルスの一種です。RNAウイルスの中には、インフルエンザウイルスや麻疹ウイルスなどがあります(RNAウイルスでもタイプは違います)。風邪の中の10-15%はコロナウイルスが原因と言われており、6歳までにほとんどの人が1回は感染します。ここ20年で2回、新型のコロナウイルスの流行が確認されていますが、小児の感染者は軽症で終わることが多いです。


罹患するとどんな症状がでるの?

一般的な風邪を引き起こすコロナウイルスの症状としては、鼻水、咳、下痢などです。2002年、2012年に流行したコロナウイルス(今回流行しているものとは違います)は高熱が出たり、肺炎や腎炎を起こすことがありました。

今回発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)は発熱、呼吸器症状が出ると言われており、咳や鼻水が出ると考えられます。


感染経路

感染経路は接触、飛沫感染です。咳や鼻水から感染します。

現状

1月29日12:00現在、国内での発生状況は7名で、いずれも30代~60代です。日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は、中国で感染者5,974名、死亡者132名。タイ、韓国、台湾などのアジア圏のほか、フランスやオーストラリアなどでも感染者が確認されています。報告されている患者の年齢層は主に成人ですが、1 月 21 日時点で 10 歳の症例が1例、広東省で確認されています。


妊婦さんの罹患状況など

国内発生は今のところなし。WHOのホームページも見ましたが、妊婦さんがハイリスクである、といった記載はありませんでした。

風邪とコロナウイルスによる肺炎の違いは、どのような検査でわかるの?

病院の診察や検査では、新型コロナウイルスの感染を確定することはできません。今のところ武漢市に滞在していたり、滞在していた人と接触があって、発熱や咳などの呼吸器症状があると、「新型コロナウイルス疑い例」

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