「赤ちゃんが母乳を飲んでくれない…!」深夜の授乳室で号泣したあの日
私は左胸が扁平乳頭で、妊婦健診のときから母乳を吸いづらいだろうと指摘されていました。産後2日目から溢れるほど出るようになった母乳ですが、赤ちゃんがうまく飲めず乳首は傷だらけに。入院中早々に育児用ミルクを足すよう助産師さんに言われ、混合授乳を目指し頑張りましたが……。私が完ミになるまでの2カ月間にわたる心の葛藤や気持ちの変化についての記録です。
扁平乳頭だから母乳を吸いにくい?
里帰り出産が迫り転院先でマッサージの講習を受けるようになったころ、助産師さんから、左胸は扁平乳頭だから母乳を吸いにくいだろうということは何度か言われてきました。そうは言っても、マッサージを続けて母乳が出れば赤ちゃんも吸うだろうと私は気にしていませんでした。
そして出産後、母乳がちっとも出ないまま2日が過ぎ、その後、仮眠から起きるとパジャマがずぶ濡れで、胸の張りも出てきました。あとは赤ちゃんが無事吸ってくれるようになれば……と思った矢先のことです。
母乳をあげたい…授乳室で泣いた夜
右胸はまだ吸ってくれる様子だったものの、左胸はそっぽを向いてしまい、なかなか飲んでくれない赤ちゃん。乳頭保護器を使ってもあまり変わりませんでした。退院が近付いてきたある夜、いつものように授乳をしていましたが、やはり左胸からは何分経ってもうまく飲んでくれません。
深夜の授乳だったこと、退院したあとの不安がよぎったことで心が折れてしまい、他のママさんや助産師さんがいたにもかかわらず私は号泣してしまいました。その日はママさん同士でお互いに励まし合いながら授乳を乗り越えました。
実家での生活がスタート
退院して実家での生活が始まっても、赤ちゃんはうまく母乳を吸えるようにはなりませんでした。搾乳して哺乳瓶で授乳後、育児用ミルクをあげていましたが、里帰りとはいえ日中はほぼワンオペで気持ちに余裕が持てず、次第に育児用ミルクを頼りに……。
生活に慣れてきたころ電動搾乳器を使い始めましたが、時すでに遅く、そのころには1日で1回分の授乳量に足りるかどうかくらいしか母乳が出なくなっていました。
母乳の終わりを実感するにつれ、「どちらでも子は育つ、限界を感じたら卒業しよう」と気持ちが変わっていきました。
そして迎えた完ミの日
できる範囲で搾乳をし続けるなか、里帰りを終えるときに搾乳が1日できない日がありました。