意外と知らなかった!こんなに変わるの!?月齢別スプーンの使い方とコツ
赤ちゃんも同じ気持ちになりますので、赤ちゃんがゴックンしてから次のひとさじを用意します。
また、スプーンにのっている離乳食を全てこぼさないようにと、口の奥にスプーンを入れてしまうと、自分で食べ物を取り込む練習になりません。また、丸のみしてしまう原因にもなります。引き続き赤ちゃんが自分で食べる練習をしていることを意識して与えましょう。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)のスプーンの使い方
9~11カ月ごろ(離乳食後期)になったらおすすめなのが、やや深めのスプーン。深めのスプーンを使うことで、さらにしっかりと唇で食べ物を取り込むための練習になります。スプーンの使い方は今まで同様に、唇で食べ物を取り込むこと、水平に引き抜くことなどを意識しながら与えます。
また、9~11カ月ごろ(離乳食後期)からは手づかみ食べをそろそろスタートしたいので、ママが与えるスプーン食べと自分で食べる手づかみ食べを併用しながら食べていきます。
まだ自分でスプーンを使うことは難しいですが、持ちたがったら赤ちゃん専用のスプーンを持たせてもOKです。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)のスプーンの使い方
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になると、多くの赤ちゃんがスプーンに興味を持ち始めます。だいぶ上手に使えるようになるのは1歳3カ月ごろからですが、持ちたがる場合はスプーンを持たせましょう。スプーンの持ち方は、柄を上からつかむ「上手もち」です。
スプーンの使い方のステップアップは
【1】大人が手を添えてスプーンを持ち離乳食を口に運ぶ
【2】大人がスプーンに離乳食をのせて赤ちゃんが自分で離乳食を口に運ぶ
【3】自分ですくって、自分で口に運ぶ
という順で進んでいきます。
急には上手になりませんので、ママが補助をしながら赤ちゃんのペースで進めていきましょう。
スプーンの使い方と一言で言っても赤ちゃんの発達によって意識する部分が違います。赤ちゃんの発達に合わせたスプーンを見つけて、赤ちゃんのペースに合わせて食べ進めてください。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。