あぁすべてを出し切りたい!感動シーンで心配なうん〇問題…【体験談】
できることなら、テレビで見るような感動シーンで出産を迎えたい……と、ずっと考えていました。立ち会い出産の夫が手を握り、腰をさすり、涙でわが子と出会う……そんな理想の出産シーン……。そのために私が出産前から危惧していた「うんち問題」についてお話しします。
妊娠編〜快便になぁれ〜
妊娠する前は1日に2回もするくらい快便の私でした。ですが妊娠中から便秘に悩み、病院から便秘薬をもらって促すほど悩みの種になってしまいました。
妊娠後期にさしかかり、お医者さんに「もし出産時にうんちが出たくなったらどうすれば良いでしょうか」と質問をしたところ、「気にしなくてもいいですよ。みなさん気にせずうんち出していますよ。出産時はうんちのこと考えている余裕なくなりますよ」とのことでした。
それでも不安はなくならず、「それじゃあ困る……! うんちが出たらそればかりが気になって、わが子との感動シーンを迎えられないかもしれない」と思い悩む日々を過ごしていました。
陣痛編〜あぁすべてを出し切りたい〜
出産の11時間前、本格的な陣痛が始まりました。腰がとにかく痛く、立ったまま壁に反省ポーズの状態で5時間以上は過ごしました。座ることもできず、寝ることもできず、うんちをしたい衝動に駆られます。
前もって助産師さんからは「赤ちゃんがつらくなるからいきまないで、深呼吸を何度も繰り返してください」と言われていました。「そんなの無理です。私の体が勝手にいきんじゃいます。でも頑張って深呼吸もしてるんです。
お願いします。私の赤ちゃん、早く出て来てください。でもうんちも出そうです」と思いながら、ひたすら耐えました。
出産編〜うんちよりもわが子〜
無事に分娩台にたどり着いたのは、子宮口が7cmのときでした。
待ち受けていたのは、助産師さんの股関節グリグリ攻撃です。うんちが何度も出そうになりました。しかしよく見ると助産師さんが肛門を押さえていました。それを見て、「うんちを出しても良いと言っていたのに、出してはいけないの?」と自問自答しました。
後から聞くと助産師さんは脱肛を防ぐために押さえてくれていたようです。結局私のうんちはというと、気づかないうちに何度も何度も出ていて、助産師さんが処理してくださったようです。何度もうんちを出しながらやっと生まれたわが子、そこにあったのは感動よりも達成感、安堵の気持ちでした。