会陰切開どころじゃない!?まさかの子宮の入り口が裂けてしまったお産体験
初めての出産、不安はいろいろあると思いますが、なかでも多くの妊婦さんにとって気がかりなのが、会陰切開についてではないでしょうか。ですが今回紹介するのは頸管裂傷(子宮の入り口の裂傷)の体験談。そこに至るまでの経緯と産後の経過をお伝えしたいと思います。
いきむタイミングがわからない!?
初産だった私は出産予定日よりも2週間ほど早く破水。しばらく待っても陣痛が来なかったので、陣痛促進剤を使って、もともと希望していた無痛分娩をすることになりました。始まりは順調でした。麻酔のおかげで陣痛の痛みはなく、陣痛が始まって8時間ほどして分娩台へ。しかし、そこからお産がなかなか進みません。
麻酔で感覚がないためか、いきむタイミングというのがわからなかったのです。
分娩監視装置の数値を見ながら、先生が「今、いきんで!」と声をかけてくれても、なかなかタイミングが合いません。 だんだん焦ってきた私は、とにかく必死に全力を振り絞っていきみました。そして、なんとか無事に赤ちゃんの産声を聞くことができたのですが……。予想外の事態が起きたのはここからです。
頚管裂傷で多量出血に……
赤ちゃんと対面を果たしたあと、なにやら先生や助産師さんがバタバタとし始めました。私は産後の疲労と興奮でぼーっと分娩台に横たわっていて、当時のことはぼんやりとした記憶なのですが、「出血が止まらないので点滴を追加します」という説明を受けました。さらに、先生がなにやら縫合の処置を始めました。
会陰切開の縫合かなと思いましたが、それにしては時間が長い。30分くらいはかかっていたと思います。なんとなく「会陰切開の縫合にしては長いなあ」と考えていたことを覚えています。
あとから聞いた話によると子宮の収縮が悪かったのと、いきんだときに頸管(子宮の入り口)まで裂けてしまったために多量出血になっていたそう。まさか頸管裂傷していたとは! 多量出血のために貧血にもなってしまい、しばらく分娩台から起き上がれず、車椅子で病室まで移動することとなりました。
約1カ月半かかってようやく完治
助産師さんによると、お産が急に進んだときなどに頸管裂傷になることはあるそう。「頑張っていきみすぎちゃったのね」と言われました。無痛分娩だったおかげで、裂けたときも縫合のときも痛みは感じませんでしたが、麻酔が切れてくるにつれて会陰切開の痛みなのか何なのか激痛を感じるようになりました。