ひたすら黙って耐え、子宮口全開大 いざ分娩台へ!!【出産体験談】
私は2016年の元旦に初めての出産をしました。陣痛室と分娩室で苦しんでいたのは8時間と長くはありませんが、人生のなかで一番濃い思い出です。今回は、陣痛から出産までの体験談をお伝えします。
前駆陣痛? それとも陣痛?
おしるしがきたのは、出産予定日の5日前に大好きなラーメンを食べた帰りでした。次の日、おなかの張りが10分間隔になったので、電話をしてから病院に向かいました。しかし、子宮口は2cmということでいったん帰宅することに。
帰りにはおなかの張りもおさまりましたが、翌日の大晦日、お昼ごろにまたおなかが張るように。年を越したころには5分間隔になったため、再度病院へ。
5分毎におなかを押さえてしゃがみ込んでしまい、病院に着いてから陣痛室に入るまでもひと苦労でした。
陣痛室ではどうしていた?
私が入院したとき、陣痛室は静まり返っていました。一方、私の次に来た妊婦さんは、陣痛の痛みが来ると悲鳴をあげていました。黙ってその声を聞きながら痛みに絶えていた私は、この先の陣痛がとても怖くなり、「もう帝王切開にしてもらいたい……」と助産師さんに漏らすほど弱気になっていました。
でも、助産師さんの「今日中に生まれますよ」のひと言で、私は陣痛に耐える覚悟ができました。ひたすら黙って目を瞑り、現実逃避をしながら、いきむのを我慢している間に夜が明けました。
いざ分娩台へ!
ついに子宮口全開大になり、分娩室へ。今までひたすら耐えることしかできなかったのが、分娩台に座ると冷静になり、「今から赤ちゃんに会えるんだ」と前向きな気持ちでお産に挑むことができました。
ただ、ずっといきむのを我慢していたので、今からいきんで! と言われてもいきみ方がわからずに苦戦しました。それでも下腹部に力を入れてみると、スポンっと赤ちゃんの頭が出たことを実感。頭が出たあとはすんなり生まれてきてくれました。
陣痛中はひたすら黙って耐えることしかできませんでした。出産後に知ったのですが、テニスボールを肛門に当てたりタオルを噛み締めたりという方法で、「いきみ逃し」ができるのですね。陣痛前に調べておけばよかったなぁと、あとになって感じた初出産でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。