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無痛分娩の麻酔中にトラブル。その後、私の身に起きたこと【出産体験談】

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無痛分娩の麻酔中にトラブル。その後、私の身に起きたこと【出産体験談】


 

長女を無痛分娩で出産する予定でした。しかし、麻酔中のトラブルで、途中から自然分娩に切り替わることに。さらに、出産後直後から激しい頭痛が起こり、私は起き上がれない状態になってしまいました。低髄圧症候群と診断され、産後1週間寝たきりになってしまった体験談です。

 

無痛分娩、陣痛から入院まで


お兄ちゃんの立ち合いを希望していたので、長女は無痛分娩の予定でした。陣痛が始まってから麻酔をする計画で、医師からは陣痛の間隔が10分になったら病院に連絡をとの指示。

 

その後、妊娠38週2日の深夜0時過ぎに前駆陣痛が始まり、1時間ほどで10分間隔になったので病院へ! すぐに分娩室に入り、麻酔が始まったのでした。

 

麻酔をかけ始めてから…まずい!


麻酔をかけ始めてすぐに陣痛を感じなくなり、こんなにラクなのかとうれしくなりました。
夫と笑顔で会話する余裕ぶり。すると、ふわふわと夢の中にいるような感じになってきたのです。あぁ、目をつぶったらこのまま気持ちよく眠れそうだ……と思ったそのとき、まずい!と我に返ったのです。

 

看護師である私は、無痛分娩での強い眠気は危険なサインであることを知っていました。冷静になって自分の状態を分析すると、強い眠気、呼吸が自分の意思でできない感じの息苦しさ、鎖骨周辺の感覚がないことに気づいたのです。これは危険だ!  麻酔がかかりすぎている! すぐに先生に伝え、麻酔は中止となりました。

 

麻酔を中止し普通分娩に


麻酔を中止して10分ほどで、眠気などの異常な感覚はなくなりました。それと引き換えに襲ってきたのは陣痛です。
それまですっかり忘れていた痛みが再開! 夢見心地の世界から一気に現実に引き戻されたような気分でした。それでも、とにかく頑張るしかない。無我夢中で臨み、1時間ほどで出産。

 

予定通りにはなりませんでしたが、母子ともに無事でほっとひと息。その反面、お兄ちゃんの立ち会いができず、残念な気持ちになりました。

 

出産後、まさかの事態に


その日の昼食まではトラブルなく過ごすことができました。しかし、少し昼寝をして、起きようとした瞬間、頭を鈍器で思い切り殴られたような痛みが。あまりの痛さに倒れこむ私。


 

診断は、低髄圧症候群。無痛分娩の麻酔の副作用だと医師から説明を受けました。「麻酔がかかりすぎてしまった。さらに、脊髄液が外に漏れだして頭痛を引き起こしている」とのこと。

 

寝ているとと大丈夫なのですが、起き上がると強い頭痛に襲われ、トイレにも這って行く始末。食事も寝たまま。もちろん赤ちゃんのお世話もできません。ただただ、寝ているしかできない自分が不甲斐なく、本当につらかったです。
何とか10日ほどで症状が改善し、退院することができました。

 

 

出産は何が起こってもおかしくありません。私の場合、麻酔がかかりすぎていると感じたときに、すぐに声をあげてよかったなと思っています。後日、対応が遅れたら危険だったと知り、少しでも変だなと感じたら我慢しないことが大切だとこの体験で学びました。そのおかげで子どもの健康状態に対しても気を付けるようになったと思います。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

監修/助産師REIKO

著者:更田未央子    



6歳と2歳の子を持つ母。
看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。

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