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「口唇口蓋裂で産んでごめんね…」【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます89】

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口唇口蓋裂の長女くぴこを育てています。

くぴこが生後11カ月のとき、3回目の術前検査を乗り越え、ついに入院!

手術当日を迎えました。

 

くぴこを手術室に見送り、夫が待つ家族控え室へ。

 

「口唇口蓋裂で産んでごめんね…」【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます89】


 

「口唇口蓋裂で産んでごめんね…」【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます89】


 

生まれてからこの手術の日まで、世間の目を気にしながらの窮屈な生活、検査や処置で受けてきた恐怖、痛み……

 

それを近くで見ていても、わが子が泣いて怖がるのを近くで見守ることしかできず、 代わってやることもできない。

 

ここにきてようやく手術となったけど、手術室へと向かっていったくぴこの不安な顔があまりに切なくて、

 

「口唇口蓋裂じゃなかったらこんな思いせずにすんだのに」

 

「口唇口蓋裂で産んで本当にごめんね」

 

と、ただただ申し訳ない気持ちで涙が止まりませんでした。

 

 

ボロボロと泣く私に、夫は冷静にこう言いました。

 

「口唇口蓋裂で産んでごめんね…」【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます89】


 

取り乱す私に、ごくシンプルに。

 

「今やるべきことをやる」

 

それが大事だと。


 

「口唇口蓋裂で産んでごめんね…」【口唇口蓋裂ちゃん、育ててます89】


 

悲嘆にくれても、なにひとつ前に進まない。

 

できないことを嘆くより、今できることを全力でやる。

 

感情に流されて、私まで不安になってしまいましたが、夫の冷静な言葉のおかげで気を取り直すことができました。

 

「手術に臨んでいる娘が戻ってきたときに、しっかり支えてあげられるように備えよう!」そう気持ちを切り替えて、気合を入れ直しました。

 

2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:イラストレーター じぇにこ
1986年生まれ愛知県在住。
2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!

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