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「染色体異常の可能性があります」医師の言葉にショックを隠しきれず…

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「染色体異常の可能性があります」医師の言葉にショックを隠しきれず…


 

妊娠4カ月の妊婦健診。2人目の妊娠で、経過は順調だったため、今日もいつも通りの健診で終わると思っていました。しかし、この日は先生がいつもより念入りにエコーを見ていて、何度も胎児の首の後ろの厚みを測っていました。その様子から、何か異常があるのだろうと感じました。

 

突然、大学病院に行くように指示されて


先生からは、「首の後ろのむくみが気になるので、出生前診断を前提に、大学病院で詳しく診てもらったほうがいい」と言われました。その日に予約を入れ、2日後に大学病院の診察でした。先生からは「やはり後頭部のむくみが標準より厚いので、染色体異常の可能性がある」との言葉。

 

私はショックを隠しきれませんでした。
今後についてはまずNIPT(新型出生前診断)を受けるかどうかを夫婦で決めること。そしてNIPTで陽性が出た場合は、羊水検査をおこなうかを決めると説明されました。

 

葛藤の日々


かかりつけの産婦人科で染色体異常の可能性を指摘されてから、今後について何度も夫婦で話し合いました。NIPTは自費診療で、必要な費用は全部で約18万円。お金はかかりますが、検査ではっきりさせたい気持ちが夫婦共に強かったため、NIPTを受けることにしました。

 

そして、もし陽性だった場合に妊娠を継続するかについては、夫は中絶という意見で、私も長女のことや経済的なことなど、いろいろな要素を考えると中絶を考えていました。しかし、エコーで元気に動いている赤ちゃんを見ると、「そんなことはできない」という気持ちも強くあったのは事実です。

 

検査当日


検査当日は、まずエコーをおこないました。
染色体異常の場合、心臓に問題がある場合が多いため、20分ほどかけて念入りにエコーで確認。結果、心臓には異常がなさそうとのことで、NIPTのための採血をしました。

 

検査結果が出るまでの2週間、私は毎日インターネットで染色体異常について調べ、迷い続けました。私は精神的に不安定な状態で、長女にやさしくできず、そのせいでしょうか、長女のイヤイヤがひどくなる日も……。おなかの赤ちゃんには毎日「元気に生まれて!」と家族全員で話しかけていました。

 

結果


「染色体異常の可能性があります」医師の言葉にショックを隠しきれず…


 

2週間後、陽性が出た場合にどうするかの答えは出ないまま、結果を聞きに行きました。緊張しながら診察室に入ると、机の上には結果用紙の入った封筒が……。

 

結果は陰性でした。
A4用紙1枚の簡素なものでしたが、とてもほっとし、肩の力が一気に抜けたことを今でも覚えています。陰性のため、流産リスクのある羊水検査は必要ないとのことでした。

 

 

NIPTの結果が出てからは、おなかの赤ちゃんへの不安がなくなり、ゆったりした気持ちで妊娠生活を送ることができました。また検査を受けたことで、通常の妊婦健診とは別に、2週間に1回エコーで診察してもらいました。おなかの赤ちゃんの様子をよく知ることができ、安心しました。赤ちゃんは出産予定日に生まれ、今のところ特に異常もありません。費用はかかりましたが、私はNIPTを受けてよかったです。

 

※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。


※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

監修/助産師REIKO

著者:うしじまさやか



2歳女の子、0歳男の子の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務するワーキングマザー。育児、健康、美容について執筆中。

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