赤ちゃんが目の前の物に無反応…。病気なの?受診の目安は?【専門家に相談】
顔を背けたり、目をつぶったりするなどの反応があるときは、正常です。
生後1、2カ月で、近くのものなら認識できます。目の前に顔を近づけると反応します。じっと顔を見つめ返してくれるのは興味を示してくれているサインです。また、色を見分けられるようにもなります。白黒だった視界が赤などの鮮やかな色から順に反応を示しだします。
生後2カ月を過ぎると「追視」をするようになるでしょう。止まっているものを見つめるだけでなく、動いているものを目で追います。
首は十分に動かせないので最初は左右の動きしか追えません。ぬいぐるみなどを赤ちゃんの前で左右に動かしてあげると、追視をしているかどうかがわかります。そして、眼球が発達していくにつれて上下の動きにもついてこられるように変わります。1歳ごろには、遠近感覚をつかめるでしょう。少し離れたところから手を振るなどの仕草を示してみましょう。赤ちゃんが反応してくれるなら、目の発達は健全に進んでいると言えます。
赤ちゃんの視力を守ろう! 親が注意すべき赤ちゃんの目の症状とは
斜視や逆さまつげといった症状は見た目の異常ですが、見つけられないことも多いです。赤ちゃんの目の病気では、発症してもなかなか目立った症状が現れないことは珍しくありません。
赤ちゃんの視力を守るには、親が些細な変化を読み取れるかが大切です。たとえば、赤ちゃんの涙目が続いているときは注意が必要です。通常、赤ちゃんは大人よりも目の組織が繊細なので涙が出やすい性質を持っています。しかし、涙と一緒に不快感を示す反応があるようなら、痛みを感じている可能性が大です。病気にかかっている恐れがあるため、医師に診てもらいましょう。
また、結膜炎は見てわかります。目やにが濃い黄色、もしくは緑色になっているなら、雑菌が大量に含まれていることがあります。それに加えて白目が充血したり大量の涙が出たりするのは典型的な結膜炎の症状です。
また、白内障にかかっているときも白目に変化があります。本来ならきれいな白が、にごった色になっているときは水晶体が病気に感染している印です。
病気に限らず、赤ちゃんの視力が正常に発達しているかどうかも親が注意したいところです。生まれたての赤ちゃんでも、なんとなく周囲に物があることを認識しているはずです。顔を近づけてもリアクションがなかったり、一向に視線が合わなかったりするなら、目がしっかり見えていない可能性があります。