子育て情報『小児科医の「小児科の選び方」は?【3児ママ小児科医のラクになる育児】』

小児科医の「小児科の選び方」は?【3児ママ小児科医のラクになる育児】

と思ったらそこに通ったほうがいいと思います。

とはいえ、小児科専門医であるというのは1つの指標にすぎません。

実は私の場合、今の場所に引っ越してきて、近所の人におすすめされてかかりつけにしている先生は小児科専門医ではありません。

上記の指標のほかにも、しばらく通って「信頼できる先生だと思えたこと」「小児の患者さんが多く経験豊富であること」がわかったので、そのまま通っています。何より、月曜日~土曜日毎日やっているので、他にかかる必要がないのも気に入ってます。

小児科受診。ここは気をつけて!

時々来られる患者さんで、「3つ病院にかかったけど良くならなかったので、うちに来ました」という方がいます。

でも、個人的には何度も病院を変えるのはおすすめしません。
特に小児はどこにいっても出すお薬はそんなに変わりません。そして、経過をみてこそ、わかることがたくさんあります。

「後医は名医」という言葉があり、あとで診た医師のほうが経過が長い分、事前に治療をされて効果判定ができる分、正確な診断ができます。

そもそも、初診での正診率(正確に診断できる)は15%とも言われています。

なので、この前なかなか治らなかった風邪が、このお医者さんに行ったら治ったから名医!という訳ではないのです。

合うお医者さんは人それぞれ

口コミで「良い」と言われている先生でも、「自分には合わないな……」と思うこともあると思います。ママやパパの性格も人それぞれですし、小児科医の先生もそれぞれだからです。

私みたいに、「ママパパたちをとにかく支えたい」と思っている医師もいれば、「とにかく病気をきっちり治すことだけを大事にしたい」と思っている医師もいます。


ぜひ、1つだけでも「自分が行くと安心できる小児科医」をつくってみてください。これからの子育てライフ、心がグッと軽くなると思います。

著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生
医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
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