2020年7月30日 14:30
実はこんなに暑くて危険!夏の「ベビーカー熱中症」にご用心!【3児ママ小児科医のラクになる育児】
第2段階
●発熱したみたいに体が熱をもってくる
●機嫌が悪い
●少しぐったりしてくる
屋外でこの状態に気がついたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分が摂れそうならしっかり水分補給をします。また同時に、脇の下や首のうしろを、氷枕などを使って冷やしてあげてください。
第3段階
●汗も出なくなることがある
●ぐったりしている
●意識が低下することも
熱が高くこの状態になっていたら、赤信号です。すぐに病院を受診しましょう。
赤ちゃんは大人よりも脱水になりやすいので、急激に症状が出ることもあります。
暑い日はこまめに状態をみてあげてください。
また、体温が40℃を超えている、意識障害やけいれんがある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
お子さんに上記の症状がないか、暑い日はよくチェックしてみてください。風邪症状など何もなかったのに、急に元気がなくなるのは熱中症のサインということもあります。
暑い日にベビーカーでお出かけするポイント
①一番暑い時間帯は避ける
11時から16時までが熱中症発生リスクが一番高い時間帯です。
特に、一番気温の高い14時前後のお出かけは避けたほうが良いでしょう。
②こまめに様子を見る & 水分補給
とにかくこまめな水分補給を心がけましょう。夏でも、赤ちゃんは母乳かミルクだけで大丈夫ですが、しょっちゅう授乳するのが難しい場合や特に暑い日などは、麦茶などを準備しておいて、10分~15分おきなど、とにかくこまめに飲ませるようにしましょう。水分補給と同時に顔色なども見て状態をチェックしましょう。
ずっとベビーカーに座らせっぱなし、寝かせっぱなしではなく、たまに抱っこをしたりしてベビーカーから出してあげると、赤ちゃんがどれだけ汗をかいているか、体が暑くなりすぎていないかなどもチェックできて、さらにベビーカー内の気温も下げることができるので良いでしょう。
③風通しをよくする
風通しが良いと、ベビーカー内の気温上昇も防げます。日除けカバーの使用も注意した方がいいのですが、幌をガバッとあけて直射日光を浴びるのも良くないので、日陰を作りつつ、風の通り道を作るようにしましょう。
携帯用扇風機なども有効だと思います。その場合はお子さんが扇風機の羽を触らないように工夫してくださいね。