子育て情報『妊婦の仰向け寝はいつまで大丈夫!? 胎児に影響はあるの?』

妊婦の仰向け寝はいつまで大丈夫!? 胎児に影響はあるの?

寝るときの体勢を気にするあまり寝不足になったり、苦痛を感じるような体勢で寝たりするようになっては本末転倒です。

妊娠中のあお向け寝については具体的に何週までといった決まりがありません。最近では、あお向けで寝てもあまり問題はないという研究結果もあり、あお向け寝をした際の自分の体調の変化に合わせてみたほうが良いのかもしれません。

妊娠中の時期別のおすすめの寝方

妊娠中の時期別おすすめの寝方について紹介します。

・妊娠初期
妊娠初期は子宮の大きさがまだ小さいため、寝方が母体や胎児に影響を及ぼすことはほとんどありません。そのため、好きな体勢で眠っても大きな問題はないでしょう。

・妊娠中期
妊娠中期に入ると早い人ではおなかが大きくなってきます。それに伴い、あお向けで寝ることが難しくなる場合もあります。
そのため、横向きなど自分が楽だと思える体勢で眠りましょう。クッションなどを使用すると楽な体勢が見つかりやすいでしょう。

・妊娠後期
妊娠後期になると仰臥位低血圧症候群のリスクが高まります。そのため、なるべくあお向けを避けた体勢が良いでしょう。また、左向きで寝ると血液だけでなくリンパ液の流れも良くなるため、妊娠中期あたりからむくみに悩まされている妊婦さんにおすすめです。さらに、頭を15~30度ほど高めにしたセミファーラー位という体勢も仰臥位低血圧症候群を予防できる体勢ですのでおすすめです。

まとめ

妊婦さんがあお向け寝をすることによって、仰臥位低血圧症候群を起こす可能性があります。もちろん、妊婦さん全員に起こるものではありませんが、あお向け寝をすると症状が出てくるという場合には注意したほうが良いでしょう。
妊娠初期、中期は特に眠る体勢について決まりはありませんが、おなかが大きくなる妊娠後期に向けて楽に眠れる体勢を探しておいてもよいかもしれません。

監修者・著者:助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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