2020年9月14日 21:00
窒息死の原因にも?お家時間が増えた今こそ確認したい安全対策【睡眠編】
と思うところですが、あお向けになることが習慣になると、うつぶせからあお向けになっても起きなくなってきます。
寝具のチェックポイント
赤ちゃんが寝ている布団周りを、もう一度確認してみましょう。保育園では以下のように寝るときの環境を整えています。
・大人から寝ている様子が見えるところに寝かせる
・よだれかけを外す
・タオルケットなどの寝具が顔にかからないようにする
・布団のそばにぬいぐるみなどのおもちゃを置かない
・兄弟など年上の子どもが、簡単に手が届かない場所に寝かせる
最近のベビーベッドには、赤ちゃんがベッドの柵に頭を打たないように専用のクッションをくくり付けていることがあると思います。そのくくり付けているひもが緩んでいないかなども、定期的に確認するようにしましょう。
他にも、「まだ寝返りはしないから」と、ベビーベッドの柵を下げたままにしておいたり、ソファーの上に寝かせたりしていると転落することがあります。「もしも」のことを想定し、赤ちゃんが転落しない安全な場所で寝かせるようにしましょう。
部屋の明るさ・温度・湿度もチェック
部屋の明るさもチェックします。保育園では、お昼寝であってもある程度の明るさの中で寝かしています。その理由は、子どもの表情や顔色がわかるようにするためです。日中であれば、部屋の電気は消してカーテンを開けておきます。日差しが強い場合でも、レースのカーテンをする程度です。
夜にあえて明るくする必要はありませんが、おやすみモードの明かりをつけたり、ママのそばにライトを置いておくと、赤ちゃんの声が聞こえたときにすぐ対応できて安心です。
また、室温や湿度も意識しましょう。保育園では、冬は20~23度、夏は26~28度、湿度は60%に設定するようにしています。
温度計を置く場所は、子どもの生活する高さにするのがポイントです。
家庭ではすべてをすることは難しいかもしれませんが、赤ちゃんの睡眠を安全に心地よくするためにも、できることから始めてみてください。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。