ぶどうで4歳児が窒息死!乳幼児の窒息を防ぐには?ママがとっさにできることは?
令和2年8月7日、東京都八王子市の私立幼稚園で、4歳の男児が給食で食べたぶどうを喉に詰まらせ死亡しました。東京消防庁によると、毎年約1,000人の乳幼児が窒息や誤飲により救急車で運ばれているそうです。今回は、食べ物による子どもの窒息を予防するための注意点や万が一のときの対処法についてお話しします。
ぶどうで窒息。経緯は?
高尾署や八王子市によると、7日午後1時半ごろ、男児は給食で出された直径約3cmのぶどう「ピオーネ」を食べていたとのこと。男児が苦しそうな表情で急に立ち上がり、職員が吐き出させようとしましたが出てこず、119番。男児は搬送先の病院で間もなく死亡しました。男児の喉からは皮がむかれた状態の1粒が病院で見つかったそうです。
離乳食を卒業しても注意が必要!
今回、死亡した男児は4歳。離乳食も卒業し、大人と近い食事も食べられるようになっているころ。とはいえ、まだまだ注意が必要な年齢です。食べ物を与える際には子どもの各時期の口の発達状況を把握しておきましょう。
■5〜6カ月ごろ(離乳食初期)
なめらかにすりつぶした状態の物を、唇を閉じてごっくんと飲み込める。
■7〜8カ月ごろ(離乳食中期)
舌でつぶせる固さの物を、舌と上あごですりつぶすようにして食べられるようになる。
■9〜11カ月ごろ(離乳食後期)
歯ぐきでつぶせる固さの物を舌で片側に寄せ、奥の歯ぐきで噛む動作ができるようになる。
■1歳〜1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)
歯ぐきで噛める固さの物を、前歯を使って噛み切ったり、奥歯で噛んだりするようになる。
■1・2歳児
ひと口で食べられる食べ物の量がわかるようになり、食べ物の固さや大きさに適した食べ方が身についてくる一方、歯の生え方や咀嚼力には個人差がある。
■3・4・5歳児
乳歯が生え揃い、食べ物の固さ・大きさ・粘度などに合わせてしっかり噛み砕いて食べることができる。
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誤嚥・窒息に繋がりやすい食べ物とは?
厚生労働省が作成した「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」