ママを悩ませる「子どもがかわいそう問題」。どうしたらいい?【助産師】
「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんを保育園に通わせることに関するご相談です。
Q.保育園に通わせるのはかわいそうですか?
明日から1歳になる息子が保育園に通うのですが、親戚からこんなに小さいのに保育園に通わせてかわいそうだと言われます。確かに親と一緒にいる安心感は大事ですし、私もずっと一緒にいられるならずっと一緒にいたいです。
保育園に通わせるのはかわいそうですか?
宮川めぐみ助産師からの回答
お家の状況もそれぞれだと思います。離れている時間があることは寂しいことかもしれませんが、離れていた時間があるからこそ、より一緒に居られる時間を大切にされることもあると思います。なので必ずしもそれでかわいそうということにはならないと思いますよ。
いろいろな見方をされると思いますが、質問者さんが息子さんとの時間を大切にされて、一緒に過ごしておられたら、それでいいのではないかと思いますよ。生まれて数カ月から保育園に行くこともあります。親子それぞれで、大切にしていることを通しておられたらいいのではないかと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
ママたちを悩ませる「3歳児神話」、実は根拠がない
「保育園よりも幼稚園の方がいい」という考えが、世の中にあると感じます。共働き世帯が増えてきて、この風潮は少なくなってきているようにも感じますが、依然その考えの原因になっているのが「3歳児神話」です。
3歳児神話は、”子どもは3歳頃までの間に「母親の手元」で育てられないと、成長に悪影響が及ぼされる”という考え方です。1950年にボウルビィという医師によって提唱されたとされています。
この考え方は、平成10年の厚生白書で”3歳児神話には、少なくとも合理的な根拠は認められない”とされています。なので、保育園に預けることは、子どもの発達、成長に影響を与えることはないと考えて大丈夫です。先ほど出てきたボウルビィも”母親的関わり”が大事と書いていて、アメリカの研究でも保育士さんに愛情を持って育てられれば、成長に影響はないという結果が出ています。