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流行前に!赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けられる?【専門家】

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流行前に!赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けられる?【専門家】


 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんのインフルエンザの予防接種に関するご相談です。

 

Q.赤ちゃんもインフルエンザの予防接種は受けられる?


生後7カ月の娘を育てています。今は、新型コロナウイルスで大変な時期ですが、これから寒くなるとインフルエンザが流行ってきます。赤ちゃんもインフルエンザの予防接種は受けられるのでしょうか? また、受けられるのあれば受けたほうがいいですか?

 

高杉絵理助産師からの回答


これから冬になるとインフルエンザの心配も出てきますよね。原則的にインフルエンザワクチンの接種対象者は生後6カ月以上とされているので、質問者さんのお子さんは対象にはなってきます。

日本で使われているワクチンは、まだ一度もインフルエンザにかかったことのない赤ちゃんに対しては免疫をつける力が弱く、実際に接種してもかかってしまうことがかなり多いようです。
これは、ワクチンの問題であったり、赤ちゃんの免疫反応がまだ弱いことも理由の1つです。しかし、20〜25%程度の効果があると言われていて、一度接種しておくと、翌年にワクチンを接種したときに免疫ができやすくなるということもわかっているようです。なので、保育園などに通っている赤ちゃんは接種しておくのがいいと思います。

また、小さな赤ちゃんのインフルエンザは、ほとんどの場合が家族から感染するので、赤ちゃんを守るためには、まずはご家族のみなさんがワクチン接種を受け、インフルエンザにかからないようにしておくことが大切かと思います。

※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

インフルエンザ、「予防」がとても大切!


インフルエンザは冬を中心に日本全国で流行する感染症です。毎年、本当にたくさんの人がかかりますし、まわりを見てみても「インフルエンザになっちゃった」と話つつ、今は元気で過ごしている人ばかりだとは思います。 

ですが、インフルエンザには怖い合併症があります。一番怖いのは「インフルエンザ脳症」です。
オーストラリアの研究(Pediatric Active Enhanced Surveillanceネットワーク) では、インフルエンザ脳症になるのはまれではあるが、かかってしまうと半数に障害が残るというデータがあります。また、脳症にかかった子でワクチンを接種していた子はいませんでした。

他にも、肺炎、中耳炎などの合併症があり、「他の人もかかっているから、かかってもきちんと治る」というワケではなく、予防がとても大事です。

 

インフルエンザワクチンは効くの?


インフルエンザワクチンは「接種してもインフルエンザになってしまう」と、あえて接種しない人も見かけます。確かに、インフルエンザワクチンは毎年有効性に差があり、かつ接種しても絶対にかからないことを保障してくれるものではありません。ですが、脳症の例にもあるように、重症の合併症の予防としてとても重要です。

権威ある医学史『NEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)』という雑誌でも、「昔日本で行われていたインフルエンザワクチン集団接種は、インフルエンザの死亡を明らかに減らしていた」と報告されていて、「ひとりでも多くの人が接種することで、周りにまでインフルエンザに対して予防ができる」ということもわかっています。

 

接種のしかた


(1)生後6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種
(2)3歳以上13歳未満の方   1回0.5mL   2回接種
(3)13歳以上の方                  1回0.5mL   1回接種

生後6カ月から8歳までは2回接種、12歳までは2回接種推奨です。
生後6カ月から3歳未満は、1回につき大人の半分量を接種します。10月ごろに1回目を接種し、4週間以上あけて2回目を接種しましょう。

 

日本では、集団保育(保育園など)に行っている子は、生後6カ月から推奨。行っていない子は1歳から推奨、そして、0歳の赤ちゃんがいるご家庭は、家族がしっかり予防しましょう、と推奨されています。※参考:ニュース(ママネタ)「インフルエンザ予防接種を今すぐした方が良い理由【3児ママ小児科医直伝】」【著者:医師 保田典子 先生 小児科 | 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師】

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