【防災特集6】食中毒予防&食器いらず!ポリ袋でできる料理法
東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から10年。その後も日本各地で大きな地震があり、つい先日も東日本大震災の余震とみられる最大震度6強の地震がありました。世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っている現在、また大きな地震が襲ってきたら……。大切なわが子を守るためにも、慌てずに適切な対応を取りたいですよね。今回は、食事に関することをまとめました。
食中毒をおこさないために
手洗いは必須
食中毒予防の基本は、手洗いです。流水が使える場合は、こまめにせっけんを使って手を洗いましょう(特に、トイレ後、調理前、食前)。水が使えない場合は、ウエットティッシュで汚れを拭き取り、アルコール手指用消毒液を使いましょう。
指先、親指の付け根などは汚れが残りやすいので注意しましょう。
食事をする時に気をつけたいこと
●食べる前に色や臭いを確認して、異常がないか確認しましょう。
●賞味・消費期限や容器・包装に破損がないか注意しましょう。
●避難所で出された食事は、できるだけ早く食べましょう。長時間、常温で放置していると、食中毒のリスクが高まります。
●一度開封したものは保存せずにその場で食べましょう。どうしても食べきれないときは、思い切って捨てましょう。
参考:
国立健康・栄養研究所「避難生活で生じる健康問題を予防するための栄養・食生活について「2.衛生管理リーフレット」の解説資料」
パッククッキングをやってみよう
パッククッキングとは、ポリ袋に食材と調味料・食材を入れ、鍋に沸かしたお湯で加熱する調理方法です。災害時には、ひとつの鍋で同時に複数の料理が作れて、なおかつお湯は再利用できるというメリットがあります。直接袋から食べることで食器も使わずにすみます。味付けや柔らかさの調整もしやすいため、離乳食を作ることもできます。
【用意するもの】
・ポリ袋
☆半透明のシャカシャカしている袋(高密度ポリエチレン)
☆食品包装用でマチがなく、耐熱温度130度程度のもの
・深めの鍋、または電気ポット
・水
【調理の手順】
1.ポリ袋に材料と調味料を入れ、袋の上から揉んで混ぜ合わせます。
2.水圧を利用して、ポリ袋の空気を抜きます。
3.上のほうで口をしばり、材料を平たくします。