<ニッチェ江上さん独占取材#2>コロナ禍の妊娠・出産で学んだことは、人に頼ることの大切さ
というコメントを頂いたんです。それを見たときに、自分も育てなくちゃいけないんだなってハッとしたんです。私もまだ未熟ですし、子どもがいる生活にすぐに慣れるわけでもないし、すぐに親になれるワケでもないんですよね。そういうことを気付かせてくれた言葉で、胸に刻んでいます。
ーすごく素敵な言葉ですね。今回は初めての出産というところに、コロナ禍という状況が重なりましたが、振り返ってみるといかがでしたか?
江上さん:今回の妊娠・出産を経て、自分が大人になれたり、人の痛みに気付けるようになったりとか……。困っている人に対しても、今度は自分が手を差し伸べられるんじゃないだろうかとか、そういう風に考えることができるようになりました。また、“何かをしてもらいたい”という気持ちは特にないんですが、自分が何かを人に対してできる人間であれば、常に返ってくるんだなということを実感しましたね。
ー今回の妊娠・出産を通して、気付いたことや学んだことがあれば教えてください。
江上さん:コロナ禍の妊娠・出産ということで、妊娠中や出産後は友達にたくさん支えてもらったなと思っていて、すごく感謝しています。例えば、相談にのってくれたり、私の体を少しでも休ませるために、わざわざ家に遊びに来て息子の面倒を見てくれるなど、身の回りのことを本当にいろいろと手伝ってくれて。最初は人に頼るってどうなんだろうとか、そんなに簡単に甘えていいのかなとか不安だったのですが、自分が意識していなかっただけで、私は友達とそういう関係性を築けていたんだなぁ……ということに気付かされました。今度は私が同じようなことで困っている人に対して、手を差し伸べていきたいなと思っています。
「たくさんの人たちに支えられたおかげで、つらい時期を乗り越えることができた」と話していた江上さん。インタビュー中はことあるごとに、感謝の言葉を口にしていたのが印象的でした。さて、次回はつらい時期を乗り越え、変化していった夫婦の関係性についてお話を伺っています。
不妊治療やコロナ禍の妊娠・出産など、つらいことも苦しいこともすべて共有してきた夫婦が、「育児」という次なるステップへと進んだとき、関係性がどのように変わっていったのでしょうか。最後のインタビューもぜひチェックしてみてくださいね!
PROFILE:江上敬子さん
島根県出身の1984年9月17日生まれ。