卵子の老化にどう対応する?約4割が「卵子凍結に興味あり」。2,127名の女性に聞いた「卵子凍結」のリアル
は31.0%、「興味がない」(「あまり興味がない」「まったく興味がない」の合計)は31.3%と、「興味がある」が最も多い回答となったものの、ほぼ同率で回答が割れるという結果に。
ただ、回答を年齢別に抽出してみると世代ごとに傾向が変わることが明らかになりました。
まず20代は「興味がある」と回答した人は23.2%にとどまったのに対し、「興味がない」と回答した人は47.9%と「興味がある」の2倍以上に。一方「興味がある」と回答した30代は37.2%、40代は39.0%となり、年代を追うごとに卵子凍結への興味関心が高まることがわかります。
続いて、「興味がある」と回答した方にその理由について質問したところ、下記のような結果となりました。
「将来的に2人目、3人目を考えているから」(62.0%)、「次に妊娠をする場合、高齢になる可能性があるから」(54.4%)といった回答がそれぞれ半数以上を占め、妊娠・出産が高齢になった場合に備えて可能性を高めておく一つの手段として考えている方が多いことがわかります。
費用、身体的負担、本当に妊娠できるのか
―卵子凍結のデメリットは
将来の妊娠・出産に向けた一つの解決策として期待される卵子凍結ですが、そのデメリットについても指摘されています。
アンケートで「卵子凍結について不安に感じる点」について質問したところ、下記のような声が挙げられました。
「費用が高額になりそう」(87.1%)という経済面の懸念が最も多く、次いで「採卵時の痛みなど、身体的な負担」(51.4%)、「凍結卵子を使って本当に妊娠できるか」(49.8%)が続く結果となりました。
アンケートの回答にある通り、卵子凍結は高額な費用といった経済的負担、採卵時や投薬時の身体的・精神的負担がデメリットといえます。さらに、そうした負担を乗り越えて凍結した卵子は凍結時の若い年齢のものではあるものの、その卵子が受精するか、また受精しても着床に至るかは当然ながらわからないもの。実際に、凍結した未受精卵の融解卵子1個あたりの臨床妊娠率は4.5~12%(Fertility Steril 2013; 99: 37-43)というデータもあります。