離乳食は果汁から、風呂上がりに白湯…。世代間ギャップのある助言に困ったら?【管理栄養士】
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。
まだまだある! 世代間ギャップ
先輩ママからのアドバイスに助けられている新米ママもいらっしゃるかと思います。その一方で、親世代からの助言に困惑してしまうことも……。親世代と今では子育てに関する考え方もいろいろ変わってきています。ママたちがちょっと困ってしまう親世代助言をいくつかご紹介します。
お風呂上がりには白湯
以前はお風呂上がりには白湯を飲ませることが主流だったようです。しかし、果汁と同様に、白湯には栄養が含まれておらず、白湯を飲むことで哺乳量が減ってしまうため、基本的に離乳食開始前の赤ちゃんには白湯は必要ないとされています。
食物アレルギーは食べれば治る
食物アレルギーの症状は軽度なものから命に関わるものまであり、お子さんによって症状の出方はさまざまです。食物アレルギーに関して、昔は明確になっていないことが多々あったと思います。子どもの体調不良の原因がアレルギーとわかっていなかったということもあったかもしれません。しかし、現在は血液検査のデータや症状の出方、医師の治療方針などによって対応が変わってきています。
抱き癖がつく
アメリカでベストセラーになった育児書で推奨されている「子どもの自立を促すために、泣いても抱っこせずに泣かせたほうがいい」とする理論が、1960年代以降、日本でも広まりました。そのため、すぐに抱っこをするのはよくないと考えている親世代もいるのだと思います。しかし、この理論には医学的根拠がないことがあきらかになっています。
手足が冷たい…。もっと厚着を、靴下履かせて
赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、環境によって体温が変化してしまいます。赤ちゃんの手足が冷たくなることがありますが、背中など体を触って温かければ問題ありません。厚着をさせたり、靴下を履かせることで、かえって熱がこもってしまうこともあります。
良かれと思ってしてくれる親世代の助言。
役に立つこともたくさんあると思いますが、以前とは違うことに対してはどう対応していいか困ってしまうことも。そんなときは、実際に専門家の話を一緒に聞きに行ったり、先生がこう言っていたなど伝えるとよいかもしれませんね。(TEXT:助産師 REIKO)
子ども中心の旅もいいけれど…子どもが巣立ったらしたいこと【子育ては毎日がたからもの☆ 第149話】