子育て情報『流産報告すると「私は2人育てたわよ」無理解な女性管理職の言葉にめげず、治療を続けたら #3』

流産報告すると「私は2人育てたわよ」無理解な女性管理職の言葉にめげず、治療を続けたら #3

不妊治療体験者の声を取材した連載、第5回目となる今回は、夫の不妊治療手術を経て不妊治療を乗り越えた霧野志保さん(31・仮名)の場合。なかなか授からない原因が夫側にあることが判明。夫の手術、職場のパワハラ、流産を経て、待望の赤ちゃんが誕生するまでのお話です。

目次

・「もしかして着床出血?」気付いたのは夫だった
・待望の妊娠! 無理解な女性管理職とも距離が置けるように
・切迫早産で入院するも無事に出産、「すべてが報われた」
・不妊治療を乗り越えるためには、支えとなる強い気持ちが大切


流産報告すると「私は2人育てたわよ」無理解な女性管理職の言葉にめげず、治療を続けたら #3


「赤ちゃんを産みたい」と思える情報を届けたい。ベビーカレンダーは「べビカレ特集」として、妊娠、出産、子育てなどママたちを取り巻く現状やさまざまな課題を問題提起し、取り上げています。今回は「不妊治療」について。仕事と不妊治療の両立が難しい現代の「不妊治療への理解」について考えます。

「不妊」という問題を、夫婦どちらかが過剰に背負うのではなく、「夫婦2人の問題」ととらえ、不安や痛み、悲しみや希望を分かち合い、二人三脚で不妊治療を乗り越えた夫婦の物語、霧野志保さん(31・仮名)の場合、第3話です。


「もしかして着床出血?」気付いたのは夫だった

暑さも和らぎ、今度は排卵誘発剤の自己注射を加えた、人工授精にステップアップすることになった。

朝起きてすぐ、おなかや太腿に針を刺す。夫は注射のための準備や朝の家事を手伝い、「痛いよね」「ありがとうね」と寄り添った。痛みに耐えるたび、わが子への思いを新たに噛み締めた。

そろそろ生理だなと思ったころ、出血があった。でもどうもいつもと違う。だらだらと出血が1週間続いた。

「着床出血じゃない? 妊娠したんじゃない?」
と先に言ったのは夫のほうだった。


このころになると、夫も妊活に関する知識が増えていた。本やネットで勉強し、「着床出血」という現象まで知っていたのだ。

でも志保さんは半信半疑だった。前回の流産を思い出すと、自宅で妊娠検査薬を使う勇気は出ない。また守りきれないんじゃないかーー。怖くて自分では確かめられず、病院へ行った。

待望の妊娠! 無理解な女性管理職とも距離が置けるように

「おめでとう」

医師は、温かい微笑みとやさしい声で、確かにそう言った。

「宝物が宿ったとわかった瞬間でした。
心配と不安はありましたが、何があっても守りたいという思いを強く持ちました」。

妊娠がわかったのは2020年の1月。折しも、新型コロナウイルスが国内に広がり始めたころだった。

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