2021年8月12日 13:00
感染拡大から1年超、約8割の産院が妊婦さんの不安軽減のために「コロナ対策サービス」を導入!【全国76院に調査】
具体的な取り組みやサービスの内容として、回答が多かったものは下記のとおりです。
1位:母親学級・両親学級の代わりとなる資料等の制作・・・35.5%
2位:リモート母親学級・両親学級・・・30.3%
3位:リモート立ち会い出産(ビデオ撮影や、テレビ電話をつなぐなど)・・・28.9%
4位:リモート面会(テレビ電話をつなぐなど)・・・17.1%
4位:出産直後の写真・ビデオ撮影・・・17.1%
6位:エコー写真・動画をスマートフォンやパソコンで閲覧できるサービス・・・14.5%
※複数回答可
その他にも、「オンライン予約」(10.5%)、「オンライン診療/妊婦健診」(7.9%)などが挙げられ、ITを活用した取り組みが多く開始しています。コロナ禍以降、「DX」(デジタルトランスフォーメーション※2)という言葉がよく聞かれるようになりましたが、産院においてもDXが取り入れられつつあるようです。
(※2)「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のこと
また、こうした新たな取り組みに関して、産院からは下記のようなコメントが寄せられました。
・「エコー写真や動画をスマホで閲覧できるシステムが、健診に付き添えないご家族に喜ばれた」
・「オンライン予約システムを導入したところ、患者さんの人数の予測ができるようになり、受付の残業が減り、患者さんの待ち時間の短縮にもなって、とても便利になった」
・「外来予約システムで院内の混雑を回避し、患者さんから喜ばれた。リモート立ち会い出産がご家族から好評だった。いつでもリモートでビデオ通話ができるため(Free Wi-Fi設置)、入院患者さんから喜ばれた」
・「オンラインでの立ち会い出産、学級などは新型コロナが収束しても続けていこうと思う」
日本で初めて緊急事態宣言が発出された2020年4月から1年以上経過し、コロナ禍という非常事態においても体制が整いつつある状況下で、妊婦さんの不安や孤独を軽減するため各産院がITを駆使した工夫を凝らしている現状がうかがえます。
上記のようなITを用いたサービスは、妊婦さんが安心して出産に臨める環境づくりとしてだけでなく、ご家族の安心にも繋がります。
実際に、ベビーカレンダーに寄せられたコロナ禍の出産体験談のなかには、立ち会い人数は通常1名までとされていたところ、リモート立ち会い出産になったことで家族全員とテレビ電話をつなぐことができ、にぎやかな出産で良い思い出になったという声もありました。