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何度も聞き返す息子に違和感を覚え、耳鼻科へ…。すると医師が衝撃のひと言を…!まさか息子が…?

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「えっ? 何て言ったの?」と、4歳の息子が何度も聞き返すようになりました。最初はマスクをしているせいかなと思っていたのですが、自宅でテレビを観ていても聞いてくるように。さすがに違和感を覚えて耳鼻科に連れて行きました。すると、診ていただいた医師から出てきた言葉にびっくり……! え、息子がまさか……。衝撃の連続だった体験を紹介します。

 

「何て言ったの?」と繰り返す息子


新型コロナウイルス感染症が流行し始め、世間がざわざわしていた2020年初頭。4歳10カ月になった息子と保育園帰りの自転車で会話をするのが私の楽しみでした。しかし、息子が「えっ? 何て言ったの?」と聞き直すことが増えた気がするようになりました。
マスクをするようになって日が浅いので、そのせいで聞こえにくいのかな、というぐらいに考えていました。

 

ステイホームになってからはテレビ視聴時間が圧倒的に増え、テレビを見ていても「今、何て言ったの?」と何度も何度も確認する息子にさすがに違和感を覚えるようになりました。緊急事態宣言も出たため、病院へ行くのをためらっていたのですが、あまりに聞き直しの頻度が高いので耳鼻科に連れて行くことに。

 

「これは聞こえてないよ」


最初に連れて行ったのは、近所でも長く親しまれているご高齢の先生のところ。診ていただいたら「これは聞こえてないよ」と言われて、びっくり。診断名は「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」でした。鼓膜の内側に浸出液がたまっていて、鼓膜が振動できないために、聞こえが悪くなるとのこと。赤ちゃんのころに何度か急性中耳炎をしていたことや、アレルギー性鼻炎があることなどが原因でなってしまったようでした。


 

そこでの治療法は、鼻から空気を入れる「耳管通気療法」というものでした。先生曰く「週に3回は通院しなくてはならない。治るまでの期間はそれぞれだからわからないが、6年間通い続けている子もいる」とのこと。

 

あまりの労力に途方にくれましたが、このまま聞こえが悪くなってはいけないと、通院を決意。何とか時間をやりくりして通っていました。しかし、先生の治療に違和感があったこともあり、セカンドオピニオンとして近所にできた新しい耳鼻科に行ってみました。 

するとここでも衝撃を受けることになるのです。

 

 

別の病院で提案されたのは…


私はこのまま難聴になってしまうのか不安なことや、治療法が他にもあるのではないかという疑問を先生にぶつけたところ、「私は、鼓膜切開やチューブといった対症療法ではなく、滲出性中耳炎になった原因を探ってなくすアプローチをとります。
対症療法ですと、原因が取り除かれないので繰り返すことがあります。だから、息子さんの難聴の原因である蓄膿を治さないと、耳も良くならないかと思います」と、この病院では対症療法ではなく、原因療法という方法をとることを丁寧に説明してくれました。

 

3カ月治療を続けた結果…!?


結果、信頼を持てた後者の先生を頼りに、最初は週に3日、次第に週に1回程度の通院を3カ月程続けて完治することができました。今は、少しでも鼻水が溜まったりしたらすぐに通院することで、再発も防ぐことができています。

 

滲出性中耳炎から難治性の難聴になってしまうこともあると知り、不安が大きい中、信頼できる先生に出会えたことは幸いでした。また実際に週に3日の通院を続けることは非常に大変でしたが、6年かかるかもと思っていたので、3カ月程度で済んだことはありがたく感じました。

 

 

初めてセカンドオピニオンを受けたのですが、他の先生の治療法や考えを聞くことはすごく大切なことだと実感しました。そして今後も、少しでも聞こえに違和感があるときは、早めに耳鼻科に行くようにしたいと思います。


 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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10歳女児、7歳男児の2児の母。現在は会社員をしながら、恋愛や育児に関する記事を執筆中。「自分に甘く、子どもにも甘い」そんな自分を戒めながら日々生活しています。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。
小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。

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