「サラサラ肌で調子が良い」は間違い!実はトラブルのサイン!?赤ちゃんの肌の正しい保湿対策とは?
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、秋冬に注意したい赤ちゃんの乾燥肌について教えてくれました。どんな状態が乾燥しているの?保湿対策ってどうするの?などの疑問がある方はぜひ参考にしてくださいね。
赤ちゃんに保湿が必要と知っているママが多いですが、実は保湿のやり方によっては逆効果なこともあります。知らずにやってしまっているNGがあるかもしれませんね。
そこで今回は、赤ちゃんの保湿ケアについてお話しします。
赤ちゃんの肌は正常な状態では、みずみずしくモチモチした触感になります。素肌を滑らすと、ママの手がスムーズに滑っていかない状態が赤ちゃんの肌に水分が保たれている状態の目安となります。
では、どんな状態が赤ちゃんの肌が乾燥している状態なのでしょうか。
・関節の内側などがカサカサ
・皮むけがある
・白っぽく粉をふいた状態
・見た目ではわからないが、触るとザラザラしている、ボツボツがある
・ほっぺなどが赤い ・触ってサラサラしている
肌が乾燥していても、特に肌トラブルが起きていなければ、あまり気にしないという方も多いですよね。赤ちゃんの肌を触ったときに「サラサラしているから、大丈夫」と思う方や「少し乾燥しているようでも、トラブルがないから気にしない!」という方もいるかもしれません。
しかし、サラサラ肌は実は乾燥しているというサインなんです。肌が乾燥しているということは、肌の潤いが不足してバリアの力が低下して肌にすき間が空いている状態。ここからほこりや汚れ、アレルギーの原因物質が入りこむことで様々な肌トラブルが発症します。
乾燥していると分かったら、放っておくのは危険です。保湿対策などをおこなうようにしましょう。
特に、離乳食やよだれなどで荒れがちな赤ちゃんの口の周りの保湿は、食物アレルギー予防にもなります。
保湿は1日2回、お風呂上がりと朝がおすすめです。秋冬の乾燥する季節は、ローションタイプよりも、保湿力の高いクリームタイプがおすすめです。全体をローションタイプで保湿して、乾燥が強い部分にはさらにクリームタイプを重ね付けするとよいでしょう。
赤ちゃんへの保湿剤の効果的な塗り方についてのポイントをご紹介します。下記を参考に保湿対策をしてみましょう。
・全身にたっぷりと手のひらの全体を使って擦らずに優しく塗りひろげましょう。量が少ないと肌への摩擦で刺激になることもあるので、たっぷりと使うのがおすすめです。
・保湿剤は大人の手のひら2枚分の面積に対して、ローションタイプなら1円玉くらい、クリームタイプであれば大人の第一関節に伸ばしたくらいを目安にしましょう。
・肌がテカッと光るか、ティッシュが貼り付くくらいを目安にしましょう。
・塗り方は皮膚の流れに沿って一方向に伸ばすのが基本です。
おなかや背中は首に近い方からおしりの方向に向かって、腕や脚はつけ根から指先に向かって伸ばしましょう。
・口元は汚れを優しく落としてから塗り、時々重ね付けをしましょう。
・脇の下や足の付け根、耳の付け根、首の皺などは伸ばして塗りましょう。お尻はかぶれやすいので、オムツ交換で皮膚の状態をチェックしながら塗り直しましょう。
スキンケアのポイントを抑えて、乾燥しやすい秋冬の肌の健康を守っていきましょう。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
赤ちゃんに保湿が必要と知っているママが多いですが、実は保湿のやり方によっては逆効果なこともあります。知らずにやってしまっているNGがあるかもしれませんね。
そこで今回は、赤ちゃんの保湿ケアについてお話しします。
赤ちゃんの肌が乾燥している状態とは?
赤ちゃんの肌は正常な状態では、みずみずしくモチモチした触感になります。素肌を滑らすと、ママの手がスムーズに滑っていかない状態が赤ちゃんの肌に水分が保たれている状態の目安となります。
では、どんな状態が赤ちゃんの肌が乾燥している状態なのでしょうか。
下記を参考にしてみてくださいね。
重症:肌の乾燥が強い状態
・関節の内側などがカサカサ
・皮むけがある
・白っぽく粉をふいた状態
要注意:肌が乾燥している状態
・見た目ではわからないが、触るとザラザラしている、ボツボツがある
・ほっぺなどが赤い ・触ってサラサラしている
サラサラしている肌は実は危険!?
肌が乾燥していても、特に肌トラブルが起きていなければ、あまり気にしないという方も多いですよね。赤ちゃんの肌を触ったときに「サラサラしているから、大丈夫」と思う方や「少し乾燥しているようでも、トラブルがないから気にしない!」という方もいるかもしれません。
しかし、サラサラ肌は実は乾燥しているというサインなんです。肌が乾燥しているということは、肌の潤いが不足してバリアの力が低下して肌にすき間が空いている状態。ここからほこりや汚れ、アレルギーの原因物質が入りこむことで様々な肌トラブルが発症します。
乾燥していると分かったら、放っておくのは危険です。保湿対策などをおこなうようにしましょう。
特に、離乳食やよだれなどで荒れがちな赤ちゃんの口の周りの保湿は、食物アレルギー予防にもなります。
効果的な保湿のポイントは?
保湿は1日2回、お風呂上がりと朝がおすすめです。秋冬の乾燥する季節は、ローションタイプよりも、保湿力の高いクリームタイプがおすすめです。全体をローションタイプで保湿して、乾燥が強い部分にはさらにクリームタイプを重ね付けするとよいでしょう。
赤ちゃんへの保湿剤の効果的な塗り方についてのポイントをご紹介します。下記を参考に保湿対策をしてみましょう。
・全身にたっぷりと手のひらの全体を使って擦らずに優しく塗りひろげましょう。量が少ないと肌への摩擦で刺激になることもあるので、たっぷりと使うのがおすすめです。
・保湿剤は大人の手のひら2枚分の面積に対して、ローションタイプなら1円玉くらい、クリームタイプであれば大人の第一関節に伸ばしたくらいを目安にしましょう。
・肌がテカッと光るか、ティッシュが貼り付くくらいを目安にしましょう。
・塗り方は皮膚の流れに沿って一方向に伸ばすのが基本です。
おなかや背中は首に近い方からおしりの方向に向かって、腕や脚はつけ根から指先に向かって伸ばしましょう。
・口元は汚れを優しく落としてから塗り、時々重ね付けをしましょう。
・脇の下や足の付け根、耳の付け根、首の皺などは伸ばして塗りましょう。お尻はかぶれやすいので、オムツ交換で皮膚の状態をチェックしながら塗り直しましょう。
まとめ
スキンケアのポイントを抑えて、乾燥しやすい秋冬の肌の健康を守っていきましょう。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。